北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■中間弥生個展「日々のことがら」 (2013年9月16~22日、札幌)

2013年09月20日 20時20分20秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト

 中間弥生さんといえば、師匠にあたる故砂田友治さん譲りの、あるいはそれ以上に大胆な、太~い(!)輪郭線を縦横に走らせた絵画を描きます。
 全道展会友をはじめ、各種グループ展や個展にわりあい積極的に出品している方だと思います。

 冒頭画像、手前は「What a wonderful world」。三角帽子をかぶった2人の人物を中心にした、にぎやかで楽しい作品です。

 筆者としては、これまで見た中間さんの個展で、なんだかいちばんすーっと見る側に入ってきたなあと感じました。
 生意気な言い方になってしまいそうですが、たぶん、なんでもかんでも色を突っ込んで配置するというよりも、主調色がけっこうはっきりしてきたのではないかと思うんです。
 


 たとえば、これ。
 手前は「だんだん好きになって」。アジサイをテーマに、青や青紫が目立って、にぎやかな線のリズムはそのままに、うまいことまとまってきています。
 そのとなりは「今年もごちそうさまでした」。こちらは、コーヒーミルがモティーフでしょうか、暖色が多いです。




 今度の個展には、「森で」(写真手前)などの銅版画も8点並んでいます。
 彩色は手で行ったように見えますが、それとも多色刷りでしょうか。


 油彩に戻りますが、いちばん気に入ったのがこれ。
 「雨の歌~冬の日の前の日」。水玉模様がポップです。森の楽しい感じが画面にあふれているようです。

 そのほかの出品作は次の通り。
泣かないクジラ
故郷をさがすクジラ
今日からの道連れ
心は緑色に白いしましま
もしもあえたなら
荒地に臨むホリーホックの皇女
尽くしすぎるドクダミの少女
ナノハナ娘は元気いっぱい
望みはないのですが告白します
勝利するキンレンカの王女

(以下、銅版画)
カチューシャ
森で(同題2点)
チョウとトンボとそれからあのね
たくさんのドアーとスイカ
ハープとピアノ
スズダリで
モスクワの朝食

(このほか「ミニフレーム」が4点)


 中間さんは北広島在住。


2013年9月16日(月)~22日(日)午前10時~午後10時(土日曜~午後7時)
カフェギャラリー北都館(西区琴似1の3)

関連記事へのリンク
中間弥生個展 (2006)
金山当子・中間弥生二人展(2004)
中間弥生個展 Ⅵ (2003)
自由美術北海道グループ(2003)=画像無し
中間弥生個展(2001)=画像無し



・地下鉄東西線「琴似」駅5番出口から約270メートル、徒歩4分

・JR琴似駅から約720メートル、徒歩9分

・中央バス、ジェイアール北海道バス「西区役所前」から約1キロ、徒歩13分


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日々のことがら展 (中間弥生)
2013-09-21 06:08:24
お忙しい中本当にありがとうございます。
銅版画は森ヒロコ先生の作品が好きで小樽に通っています。意欲とは反比例で月に1度ほどなのでなかなか思うようにいきません。
返信する
中間さん、おはようございます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2013-09-21 07:27:34
ごぶさたしております。
北広島から小樽はけっこう通うのが大変ですね。
今回は、静かなお店でゆっくり鑑賞できて良かったです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。