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佐野妙子 富樫はるか 2人展

2006年02月17日 00時43分56秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 道教大でおなじ学年だった若手ふたりによる絵画展。
 昨年、マチでばったり会って、この展覧会をやろうと決めたそうです。

 佐野さんの絵を見るのは、一昨年の個展以来です。
 そのときは、イメージが絵の具の飛沫に解けてしまったような、やや抽象的な絵が多かったですが、今回はいろいろなタイプの絵がありました。
 下は小品の「空中庭園」。



 この絵のように、どこか追憶の一シーンみたいな感じの作品がわりと多かったです。
 つぎは、100号以上あった大作「絹糸の夜を紡ぐ」。
 写真は、ライトの影響で、やや明暗のまだらができています(ごめんなさい)。



 青や水色のうねりが、静かな力を感じさせます。
 この絵のそばにあった「海風」「安息の死」といった作品も、どこか難波田龍起を思わせる、佳作でした。
 イメージをはっきり表すのかどうか、本人も模索を続けているようでした。

 一方、富樫さんは日本画を専攻していました。
 在学中は、複数の絵からなる、組作品をよく発表していました。

 下の絵は「夜明け前」。
 富樫さんは「電柱が好き」だそうです。



 この絵は、学校(道教大)の近くのイメージだそうです。
 あいの里地区の広大な感じです。

 ところで富樫さんにはもうひとつ、侍のイラストを描くという、まったく意外な一面があるということを、今回の展覧会で初めて知りました。
 つぎの作品は、「干支サムライ」のうちの1枚。
 


 どれもゆかいな絵ですが、だじゃれはこの1枚だけです。
 ほかにも「寒中見舞い」「サムライシール」などがあります。

 夜遅くまであいているので、立ち寄ってはいかがでしょうか。

□佐野さんのサイト

□富樫さんのサイト

2月14日(火)-22日(水)10:00-20:30(最終日-18:30)
4プラホール(中央区南1西4、4丁目プラザ7階 地図B)


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