北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■佐野妙子 富樫はるか2人展 (3月9日で終了)

2008年03月18日 23時50分29秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札教大の同級生だった札幌在住の若手2人による絵画展も、シリウス通信によると3度目だそうです。
 毎回、4プラホールで開かれています。

 冒頭の画像は、左側が佐野さん、右側が富樫さん。
 おおむね、入口から見て左側に佐野さんの絵が、右側に富樫さんの作品が展示されていました。
 左側のいちばん大きな絵は、佐野さんの「絹糸の夜を紡ぐ」。昨年の道展入選作で、個展にも展示されていました。


    

 これは佐野さんの「淡い境界」。80号クラスの、わりと大きな作品だったと思います。
 おなじ題の、やはりサイズの大きめな作品がもう1点ありましたが、そちらは、ふたりの人物が、背中合わせに腰を下ろしているものでした。
 それに対し、この絵は、人物は描かれず、オレンジ色のはっきりしない影だけが背景から浮き出て見えます。
 人物を描くよりも、人物を取り巻く空気感のようなものを描くことができたら-という佐野さんの思いが感じられるようです。




 佐野さんの「snow white」。3点組みです。
 白い絵の具に溶けかかりそうな女性の顔、吹雪のような白く粗い絵肌、そして宵闇を思わせる藍の世界。
 見る人が自由に物語を紡いでいけそうな作品です。
 組作品というのは、相棒の富樫さんが学生時代によく用いていた手法ですが、「それに影響されたということではない」とのことでした。

 佐野さんの作品では、昨秋の個展にも展示されていた「green oasis」の写真も撮りましたが、失敗してしまいました。


   

 富樫さんは学生時代、日本画を専攻していました。
 今回も展示されている作品の多くは日本画だと思います。
 上の画像は、お正月に時計台ギャラリーでも展示されていた「happy rain make」。
 スタンプを押してあるような装飾性が、日本画的というよりは、むしろポップな印象を与えます。

 こういう作品の一方で、「rain field」のような、広漠とした広い空間を描いた4点組みの風景画もあります。
 空間の雰囲気を描くという問題意識は、あるいは佐野さんと共通したものを感じさせます。




 富樫さんのもう一つの顔が絵本作家。
 朝に出したうんことともに空を飛ぶ旅をするというユーモラスな「おやじちゃん」をすでに出版していますが、上の画像は、その「おやじちゃん」の新作。
 左は「ライジングサン参戦」。これはいいなー。女の人は背が低い場合が多いので、ステージがよく見えないでしょうから、この気持ちはわかります。


08年3月4日(火)-9日(日)10:00-20:30(最終日-18:30)
4プラホール(中央区南1西4 4丁目プラザ7階 地図B)

 なお、2人展は会場を移して開催中です。

3月10日(月)-22日(土)12:00-21:00(13日から11:00-20:00)
Hanaagra Gallery(中央区南3西2 狸小路2丁目NIKOビル2階)
 =地図は末尾に

佐野さんのサイト「taeko展」
富樫さんのサイト「はるかはる」

佐野妙子油彩展(07年11月)
06年の2人展
panorama(04年、画像なし、佐野さん出品)

とがしはるか「おやじちゃん」が出ました
北海道教育大学日本画教室展(04年、画像なし)
札教大卒展(04年。画像なし)
にかわ絵展(04年。14の項。画像なし)
aoiro 富樫はるか・日本画とペン画(02年。29日の項目、画像なし)
にかわ絵展(03年、画像なし)


『絵画』 ジャンルのランキング
コメント (4)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ■蔦井乃理子 Q...Question ... | トップ | 08年3月15-19日、登別、札幌 »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます! (とがし)
2008-03-21 04:52:54
毎回楽しく読ませていただいています。
今回も掲載していただき、ありがとうございました!
とがしさんへ (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-03-21 10:14:28
こちらこそどうもです。
トラバ打たせてもらいました。

nicoの会場にも行きました。

「絵本展」も見ました。
やっぱ、ほんとに絵本を出しているっていうのは、強いですねー。

これからもよろしくお願いします。
がんばってください。
ありがとうございます (さの)
2008-03-21 11:56:25
nikoにも来ていただいてありがとうございます。
あの場所は人の出入りが少ないと思っていたら、
意外と若い人達がふらりと見ていってくれて
うれしいです。

ほんとうは全部の絵に光あてたかったのですが
照明がついていないので
なかなか難しいです。。

でも今回の暗い中にぼんやりうかんでいる感じも
意外と気に入っていたりします。

Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-03-22 00:07:59
さのさんこんばんは

搬出搬入お疲れ様です。

二十日は、さのさんの回ったコースの後をわたしが回っていたらしく、あちこちのギャラリーの芳名帳でさのさんのお名前をお見かけしました。

コメントを投稿

展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
佐野妙子 富樫はるか 2人展@札幌 (シリウス通信)
 北海道教育大学で同学年だった、札幌の2人の若手女性作家、佐野妙子(HP)さん、富樫はるか(HP)さんによる絵画展。4プラホールでの展示は2006年からスタートして今年で3回目。佐野さんは昨年10月に出品した道展の作品と11月の個展以降の新作で、身近な人物や風景から受...