帯広市郊外に「師魯久窯(しろくがま)」をひらいている坂田さん。毎年この時期に札幌の時計台ギャラリーで個展をひらいており、すでに30年以上になります。
これまでは、黒っぽい仕上がりの器や、動物、鳥の置物が多かったという印象があるのですが、今回目を引くのは、赤絵の器です。
冒頭画像の右側にあるのは食籠(じきろう)。茶菓子などを入れる器です。
このほか、皿や水指、壁掛けの一輪挿し、花瓶、茶碗などがあります。コーヒーカップといった日常使いの器もありますが、茶器がわりあい多く、しかもけっこう安いと思います。
坂田さんによると、白っぽい茶碗などは、まず粉引のうつわに仕立ててから絵を描き、電気の窯で何度も焼くのだそうです。
色をひとつ着けるたびに焼かないと、色が混じり合ってしまうのだとか。
格子模様のような赤絵が、渋く、表面を引き立てています。
粉引といっても、どこか萩焼のような落ち着いたたたずまいを感じさせます。
素焼きのような干支の置物はことしもありました。
来年の「牛」です。
08年9月15日(月)-20日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
■坂田雅義陶芸展(07年9月)
■06年の個展
■坂田雅義陶俑展(03年)
■02年の個展