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中谷有逸展「古事記」(10月28日まで)

2006年10月25日 05時59分17秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 帯広在住で、毎秋札幌で個展を開いている中谷(なかや)さん。近年は、モノタイプ版画「碑(いしぶみ)」シリーズにとりくんでいて、ことしは「碑・古事記」と題した連作を展示しています。
 とにかく、表面に浮き出た錆の印象が圧倒的です。
 錆の表面と、凹凸だけをずっと見ていても飽きません。それほど、マティエールに力の注がれた作品だといえそうです。
 制作技法についてはお聞きしてきませんでしたが、下のリンク先にある2002年とそれほど変わっていないと思われます。
 
        

 100号の大作も多く、とても病気で療養していたとは思われないエネルギーです。
 
 出品作は次のとおり。すべて「碑 古事記(●●)」という題なので、かっこ内だけ記します。
鳥寄せ
神の怒り
因幡の白兎
岩戸
黄泉のイザナミノミコト
国造り
黄泉の兵士との戦い
秘衣
蛇の空、蜂の空
天の安河の盟約
鎧う神
イザナミの怒り
荒ぶる神
海の星座 オトタチバナノ入水
白い風 黒い風
ヤマタノ大蛇(冒頭の画像です)
三人の神の誕生
黄泉への道
巫女
天の河の談合(同題2点)

 こうしてみると、陳列順と、「古事記」の物語の順番とは一致していないですね。
 中谷さんは、モダンアート協会、道展、道版画協会、平原社(十勝の公募展)の各会員。

10月23日(月)-28日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

■2002年の個展(10月25日の項)


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