社中を超えて道内各地の女性書家があつまったこの展覧会も32回目。もちろん、道内の女性書家で参加してない人もいます。例年のとおり、意外とかなが少なく、漢字が多数。墨象、近代詩文もけっこうありました。篆刻はゼロ。しばらくなかった前衛書(文字でない作品)は、第一人者の竹下青蘭さんが復帰しました。会場で偶然会ったご本人は「ゆったりと書いた」とおっしゃっていましたが、筆者の目には、なんだかゆっくり落ちていくイメージに見えます。
全体的には、筆者がくたびれているせいか、ほわーっとした雰囲気の作品に惹かれました。
たとえば、山村暮鳥の詩「青空に」を書いた井幡郁子さん、「天空」の椎名恵舟さん、山道秀華さんの篆書「無盡」などなど、軽さの感じられる作品が好きです(椎名さんの作品、軽さとダイナミックさが両立していて好きなんだけど、紙の継ぎ目が目立つのがなんとも惜しい)。
島谷香秋さんが、三好豊一郎の詩「夕映え」を書いた作品も、閑寂な味が感じられます。
阿部洋子さんの墨象「愉」は、白っぽい墨色がおもしろい。バランスもいいと思います。
石井眞弓さん「無為」は、にじみを最大限生かした異色作。「為」は「ゐ」に見えます。
ひきだしの多い書家、安藤小芳さんは、ことしはオーソドックスな墨象で「潮」と書いています。
足利雅子、岩崎雅祥(滝川)
阿部華雪(岩見沢)
阿部洋子、雨宮百合子、安藤小芳、石井眞弓、糸藤紅陽、井幡郁子、内田永子、江副桂舟、海老沙法、及川不折、太田欽舟、越智星渚、梶原一翆、亀岡芳扇、菊地彰子、工藤〓穂(〓はくさかんむりに青)、久保田彩荷、近藤敏子、今野美香、酒井精舟、椎名恵舟、神内青雪、関桂秀、竹下青蘭、塚原純子、津山和惠、寺島春代、長嶋幸子、浪田美芳、滑志田方〓(くさかんむりに必)、西野晴翠、則包雅芳、林維子、原田静香、松本光彗、山内栖雪、山下青楓、山道秀華、横山純江(札幌)
荒野紫洋(後志管内倶知安町)
右近灯香、小林耿舟(北広島)
大澤玉翠(苫小牧)
大竹秀華、皆嶋桂香(室蘭)
加藤東虹(北見)
金子青峰、川本和子、小西広恵、白井恵子、吉田瑤林(小樽)
岸幸牛(伊達)
熊谷由加里(江別)
笹川秀華(十勝管内広尾町)
島谷香秋、三品恵泉(旭川)
鈴木北央(上川管内鷹栖町)
瀧内秋櫻、望月香雪(登別)
中川青雅(空知管内新十津川町)
原田青琴(夕張)
三上禮子(千歳)
渡辺逸花、渡辺京子(石狩)
8月22日(火)-27日(日)10:00-19:00(最終日-18:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
過去の北海道美術ネットから(いずれも画像なし)
■第29回
■第28回
■第27回
全体的には、筆者がくたびれているせいか、ほわーっとした雰囲気の作品に惹かれました。
たとえば、山村暮鳥の詩「青空に」を書いた井幡郁子さん、「天空」の椎名恵舟さん、山道秀華さんの篆書「無盡」などなど、軽さの感じられる作品が好きです(椎名さんの作品、軽さとダイナミックさが両立していて好きなんだけど、紙の継ぎ目が目立つのがなんとも惜しい)。
島谷香秋さんが、三好豊一郎の詩「夕映え」を書いた作品も、閑寂な味が感じられます。
阿部洋子さんの墨象「愉」は、白っぽい墨色がおもしろい。バランスもいいと思います。
石井眞弓さん「無為」は、にじみを最大限生かした異色作。「為」は「ゐ」に見えます。
ひきだしの多い書家、安藤小芳さんは、ことしはオーソドックスな墨象で「潮」と書いています。
足利雅子、岩崎雅祥(滝川)
阿部華雪(岩見沢)
阿部洋子、雨宮百合子、安藤小芳、石井眞弓、糸藤紅陽、井幡郁子、内田永子、江副桂舟、海老沙法、及川不折、太田欽舟、越智星渚、梶原一翆、亀岡芳扇、菊地彰子、工藤〓穂(〓はくさかんむりに青)、久保田彩荷、近藤敏子、今野美香、酒井精舟、椎名恵舟、神内青雪、関桂秀、竹下青蘭、塚原純子、津山和惠、寺島春代、長嶋幸子、浪田美芳、滑志田方〓(くさかんむりに必)、西野晴翠、則包雅芳、林維子、原田静香、松本光彗、山内栖雪、山下青楓、山道秀華、横山純江(札幌)
荒野紫洋(後志管内倶知安町)
右近灯香、小林耿舟(北広島)
大澤玉翠(苫小牧)
大竹秀華、皆嶋桂香(室蘭)
加藤東虹(北見)
金子青峰、川本和子、小西広恵、白井恵子、吉田瑤林(小樽)
岸幸牛(伊達)
熊谷由加里(江別)
笹川秀華(十勝管内広尾町)
島谷香秋、三品恵泉(旭川)
鈴木北央(上川管内鷹栖町)
瀧内秋櫻、望月香雪(登別)
中川青雅(空知管内新十津川町)
原田青琴(夕張)
三上禮子(千歳)
渡辺逸花、渡辺京子(石狩)
8月22日(火)-27日(日)10:00-19:00(最終日-18:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
過去の北海道美術ネットから(いずれも画像なし)
■第29回
■第28回
■第27回
ダイナミックな作品を見ているうちに、女性の本質みたいなものもぼんやり考えました。
暑い外から冷房の効いた墨の香薫るスカイホールに入って、ほっとしつつも、作品群からすごい熱さを感じました。
みなさん筆名(?)も素敵ですね。
こんにちは。竹下さんは小品1点のみです。こんどの毎日展の折にでも札幌にお越しください。
>shinoさん
たしかに、壮観のひとことがぴったりでしたね。
書は絵と同じなんだと島田青丘先生は仰ってナルホドと思ってましたが、青蘭さんの書は美しく繊細で、
お洒落でかっこよかった~。
自由に筆を走らせるのは、もう悟りの境地に行き着くぐらいのものであるように感じます。
筆と墨の強弱で、全てを表現するなんてすごい。
林維子さんの「癒」も個人的には好き。
「彩」の内田永子さんも80歳を超えた方の字だとは思えません。
あんなふうに自由に書けたらなぁ…。あやかりたい。
女流展、とても楽しめることが出来ました。次は連盟展でしたよね。
こんばんは。そういや、sichihukuさんも書家でしたね。じっさいに筆を執る人の眼からごらんになると、ちがって見えることでしょうね。
恥ずかしながら、私の作品もありますし。
わたしも楽しみにしています。