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砂澤ビッキ「四つの風」(札幌芸術の森野外美術館)の2本目も倒壊

2011年07月05日 23時03分34秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2011年7月4日夕刊から。

 旭川出身の彫刻家、砂澤ビッキさん(1931~89年)の代表作で、札幌市南区の札幌芸術の森に野外展示されている大型木彫「四つの風」の柱1本が倒れているのが4日朝、見つかった。作品は高さ5.4メートル、直径90センチのアカエゾマツの柱4本で構成され、倒壊は昨年8月に続いて2本目。札幌芸術の森美術館は1本目と同様、砂澤さんの遺志を尊重して修復せず、安全に配慮して展示を続ける。

 同館によると、2本目は柱の内部が相当朽ちていたらしく、3日夜からの強い風雨で根元から折れ、木片が周囲に散乱している。今春の雪解けごろから傾きが目立つようになり、監視を続けていた。(以下略)


 この作品については、昨年夏の下記のエントリにあれこれ書いたので、ここでは付け加えません。
 朽ちることも作品、というビッキの遺志を尊重する札幌芸術の森の姿勢に敬意を表するのみです。

 ただ、わずか1年で2本目の倒壊にいたったということは、4本すべてが倒れるのも、そう遠くないことなのかもしれませんね。

 札幌芸術の森ブログ
http://blog.goo.ne.jp/mocas2005/e/a41b80c5239ca78b0e1890e84c4d34ca?fm=rss
に、生々しい写真が載っています。


砂澤ビッキ「四つの風」の1本が倒れる 遺志尊重し修復せず-札幌芸術の森野外美術館(2010年)

秋の札幌芸術の森
「四つの風」をあしらったウィズユーカード(2002年。ページの最下部) 


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