「FROM PIECE TO PIECE」という統一テーマのもと、札幌のベテラン抽象画家後藤さんと、1968年生まれで、ドローイングを組み合わせたインスタレーションをさかんに制作・発表している齋藤周さんが、札幌・ポルトギャラリーでそれぞれ個展をひらきました。
後藤さんが1階、齋藤さんが3階です。
後藤さんは昨年夏に、北区のtemporary spaceでひさしぶりの個展をひらいたほか、パリで、札幌の版画家矢崎勝美さんと2人展をひらいています。
今回は、そのときの作品も含め展示しました。
また、奥のモニターでは、自らパソコンを操作して制作したフラッシュアニメを流していました。
冒頭の画像は、会場入り口附近の壁面。
「temporary spaceのときは会場の制約もあって展示しきれなかった。こういうふうに展示したかったの」
と後藤さん。
彼女のトレードマークともいえる青が、濃淡さまざまに躍っています。
ストロークが水の流れを聯想させます。
ポルトギャラリーは、1階に北向きの巨大なガラス窓があり、外からおだやかな光が入ります。
それが後藤さんの作品にもやさしい調子を加えたようで
「こんないい会場なので、多くの人につかってほしい」
と笑顔でした。
08年2月28日(木)-3月13日(木)12:00-19:00
北翔大学北方圏学術センター・ポルトギャラリー(中央区南1西22 地図D)
□Kazuko Gallery http://www.goto-kazuko.net/index.htm
□http://shusaito.com/
■札幌の美術2003