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2006日本現代工芸美術展北海道会展(7月30日まで)

2006年07月30日 06時26分54秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 日展系の全国公募展の支部展で、毎年ひらかれています。かつて全道展の工芸部門で会員だった人が大半ですが、新しい出品者も何人かいます。伝統工芸のような精緻さを競うのではなく、大まかな造形の美しさが基本なので、見る側としてはわりあい気が楽というか、予備知識なしに楽しめる工芸展だと思います。

 中川眞一郎(檜山管内乙部町)「天女のわすれもの」
 鋳金。金属の作品は重量感を打ち出したものが多いけれど、これは、金属とは思えないほど軽やかなフォルムがとてもユニーク。

 関原範子(札幌)「道」
 アクリルとステンレス、アルミでつくったシャープな抽象立体のなかに、七宝を埋め込んだ作品。

 山中佳寿美(帯広)「厳寒の津軽海峡」
 陶。波頭を思わせる三角形の半立体的な文様は、制作が非常にむつかしいはず。真っ黒な色とあわせ、強い印象を残す。

 松本京子(同)「オホーツクの波詩-夕暮れ」
 陶。ドレープのような優美な文様が美しい。

 佐藤博子(札幌)「流」
 硝子のオブジェ。見る角度によってまったく違って見えるのがおもしろい。

その他の出品作は次のとおり。

 陶
石川久美子(函館)「音瀞(イントロ)」
伊藤英実(渡島管内七飯町)「瑞雲六角壺」
岩崎貞子(岩見沢)「風樹」
岩間幸子(函館)「Inter space」
上野泉(函館)「MA」
金子章(帯広)「北の幻想I」
佐藤勝子(函館)「象」
佐藤留利子(函館)「LINE」
佐山由紀江(帯広)「十勝野-06」
長橋朝子(函館)「行雲流水」
中村寿美(札幌)「Nebula」
船戸若子(帯広)「風姿双抄」
三浦千代志(函館)「蹟」
宮川祐美子(帯広)「晨」
横田恵子(札幌)「雪原」
吉田邦廣(函館)「深海の森IV」

 鋳金
折原久左ヱ門(函館)「連作-道標-I」
中秋勝広(札幌)「北の街05」
丸山裕淑(檜山管内江差町)「顕-2006春-」

 染
笹島和子(函館)「旅立ち」
庄司光江(函館)「賛花」
田中和子(七飯)「光芒」

 鍛金
田部隼夫(札幌)「宙から」

 硝子
安井顕太(小樽)「銀彩花器」
安井幾久子(同)「春空間」

25日(火)-30日(日)10:00-17:30(最終日-15:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)


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