北海道美術ネット別館

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2006年9月23日(1)

2006年09月24日 00時22分39秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 冒頭の画像は「みんなのまち(夢のユートピア)」。娘の幼稚園の園児たちが作り上げたジオラマの大作です。海の下には竜宮城があり、街には地下鉄があり、山にはロープウエイがあります。子どもの発想とパワーはすごいなあ。
 23日は幼稚園のおまつりに顔を出してから、ギャラリーめぐりへ。
 
 吉田あや銅版画・蔵書票展(円山社中)
 小さいエッチングやアクアチントなど。かわいらしい作品が多いです。
 絵本好きという吉田さんは、近所にお住まい。「子どもと本のあいだをつなぐようなものをつくっていきたい」
 26日まで。

 札幌市資料館→中央区民センター2階区民ホールへ。
 シニア 絵画・写真無審査文化展。日展参与の画家だった桜井精一さん(1910-99年)が描いた、旧道立図書館(北1西5)前のニレの木の絵が特別出品されているので、見に行ったのです。
 このニレは、樹齢500年と推察される大木で、「チャチャニレ」という愛称で親しまれ、根元には水飲み場もあったそうです。しかし、寄る年波に勝てず、67年に切り倒されました。
 で、絵は、ふつうの小品でした。
 でも、この絵については、道新の札幌圏版にも大きく記事が出たし、忘れられかけていた「チャチャニレ」への関心をふたたび呼びさますには、良かったんじゃないでしょうか。

 文化展の中味では、「LIBERTE ECALITE FRATERNITE(三大光明)」という写真がおかしかった。
 三人のハゲ頭の男が写っているのです。
 それにしても、シニアにもデジタルの波は押し寄せているようですなあ。
 24日まで。

 ホールの入り口に、道展や日展で活躍した伊藤正の大作「ローヌに沿う街」が掛かっていました。
 題の下に「第42回一水会展」とあり、絵のサインの下には「1980」と記されています。
 絵は、西洋の街並みを描いたもので、とがったように引かれた青い輪郭線と、屋根のオレンジ色の対比が印象的でした。

 つぎに、市民ギャラリーへ。
 第26回道彩展
 フォーブ調の絵が多く、写実傾向が少ないのは、以前と変わっていませんが、案外いろんなタイプの絵が出ていて、おもしろかったです。500円かかりますけど。
 第7回北の墨人選抜展
 書の、墨象の展覧会。
 こないだ見たばかりの馬場怜さんの「死」に再会。なんというか、鬼気迫る作品だ。
 わりと塊としてまとまっている渋谷北象さん「帰」や樋口雅山房さん「花」に対し、太田俊勝さん「外」がまとまることを拒否するかのような元気の良い文字なのもおもしろい。
 米道知之さん「生」も、肯定的なパワーを感じた。
 「性」という字を書いている女性がいましたが…。

 いずれも24日まで。
 盆栽の展覧会はパス。


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