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北海道美術ネット別館

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■波多仲芳晴展 荒ぶる無頼の魂が描く 終末の為の狂騒絵巻 (9月22日で終了)

2007年10月10日 20時12分05秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 波多仲さんは北斗市在住。札幌での発表はひさしぶりのようだ。
 絵画が13点。
 世間一般の基準からいくと、けっして「うまい」絵ではない。
 しかし、もしこれが「うまい」絵だったら、このような迫力は出なかったに違いない。
 冒頭の画像は「死の種をまく人」。
 戦争への呪詛、世界への諷刺といった言葉では収まりきれない、強力なエネルギーが画面全体に渦巻いている。
 一度見たら忘れられない絵だと思う。


           

 左は「メランコリヤ」。
 波多仲さんの絵は、一見あまり知的な感じはしないけれど、この絵は、まず題がデューラーに由来しているし、ほかにはブリューゲルのパロディがあるなど、古典絵画を換骨奪胎した絵柄が散見されるのが、すごいところだ。


           

「エクソダス」「ブラック・タワー」「デッド・ゾーン」の3点。


           

 これは「宣戦布告」。
 インパクトがある。
 下の波は、北斎を思わせる。

 出品作はつぎのとおり。
宣戦布告(F100)
エクソダス(F60)
ブラック・タワー(同)
デッド・ゾーン(同)
迫りくるもの(F100)
死の種をまく人(同)
メランコリヤ(F200)

バタバタ
ある終末の風景
生成(同題3点)
長い魚
まろやかな形
仮面(同題2点)
彼方の空
踊るシャーマン
(ほか、メモの字が判読できないのが2点。どうもすみません)
 

07年9月17日(月)-22日(土)11:00-19:00(最終日-18:00)
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A)


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