
波多仲さんは北斗市在住。札幌での発表はひさしぶりのようだ。
絵画が13点。
世間一般の基準からいくと、けっして「うまい」絵ではない。
しかし、もしこれが「うまい」絵だったら、このような迫力は出なかったに違いない。
冒頭の画像は「死の種をまく人」。
戦争への呪詛、世界への諷刺といった言葉では収まりきれない、強力なエネルギーが画面全体に渦巻いている。
一度見たら忘れられない絵だと思う。

左は「メランコリヤ」。
波多仲さんの絵は、一見あまり知的な感じはしないけれど、この絵は、まず題がデューラーに由来しているし、ほかにはブリューゲルのパロディがあるなど、古典絵画を換骨奪胎した絵柄が散見されるのが、すごいところだ。

「エクソダス」「ブラック・タワー」「デッド・ゾーン」の3点。

これは「宣戦布告」。
インパクトがある。
下の波は、北斎を思わせる。
出品作はつぎのとおり。
宣戦布告(F100)
エクソダス(F60)
ブラック・タワー(同)
デッド・ゾーン(同)
迫りくるもの(F100)
死の種をまく人(同)
メランコリヤ(F200)
バタバタ
ある終末の風景
生成(同題3点)
長い魚
まろやかな形
仮面(同題2点)
彼方の空
踊るシャーマン
(ほか、メモの字が判読できないのが2点。どうもすみません)
07年9月17日(月)-22日(土)11:00-19:00(最終日-18:00)
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A)