ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ベオウルフ(ネタバレ)

2007年12月18日 | 映画
ネタバレを含みますが、反転文字等の配慮を一切していませんのでご注意ください。
CMで見たらCGも今イチだし、あんまり気は進まなかったのですが、一応トールキン好きとしてはどんな話かくらいは知っておきたいし・・・(「トロイ」のように原作を読むきっかけにしたかったというか)というわけで、半ば義務感から見に行きました(汗)
しかも、地元のシネコンではなぜか2000円もする3D上映がメイン。フィルム上映もあるけど、レディースデイで見に行ける時間帯じゃないので、これは元旦に映画の日でフィルム上映かな・・・と思っていたのですが。
ネット上でみかけた感想で、3D上映を前提に作っているので、フィルムで見ると今イチ・・・というようなことが書いてあるのをみかけて、なるほど、と思いなおしました。確かに、スパイキッズ3Dとかテレビで見たら「なんじゃそりゃ」なCGだったもんなあ・・・
というわけで、3D上映で見て参りました。
3Dって昔雑誌の付録についてたような赤と青のめがねで見るのかと思ってた私・・・(汗)ディズニーランドでミクロアドベンチャーとか見たことあるのに、すっかり記憶の彼方でした(汗)
3Dメガネは普通のメガネの上からもかけられますが、結構うっとおしいですね・・・。「ホビット」が3Dになるとかいう噂があるようですが、PJに3時間の3D作品作られたら見るのしんどいかも・・・(汗)
で、結果として、まあ3Dで見て良かったかなと。2000円払う価値があるかどうかはわかりませんが・・・
CMで見て「うーん」と思ったグレンデルの襲撃シーン、3Dだとなかなかでした。
他にも、明らかに3D狙いのショットが随所に出てきて、フィルムで見てたら意味不明だろうなあ・・・と思いました。小石が転がるところとか。
CGとしては、実写と見紛うほどの精密な絵の時もあれば、シュレックのごとくモロにCGアニメな絵の時もあり、とかなりバラつきがありましたね。まあ全部精密に作ってたらかなり大変なことになるのでしょうが・・・
CGアニメなので、歳をとらせたり若返らせたりも自由自在なのは便利ですね。ロビン・ライト=ペンなんかかなり若くしてましたよね。現在の彼女あまり見たことないけどそんな若くないはず・・・
困り顔が不幸な王妃によく合ってたのではないでしょうか。いや彼女好きなんですけどね。「プリンセス・ブライド・ストーリー」のキンポウゲ・・・
エンドロールを見て、ジョン・マルコヴィッチも出てたことに気づいて愕然・・・そういやあの人か・・・なんか似てなくなかったですかね?(汗)
あと、レイ・ウィンストンのベオウルフがなんかボロミアに見えて困りました。ボロミアあんな野蛮人じゃないやい・・・(汗)でも角笛持ってるし。(角笛じゃないって)
どこかで見た感想に、「ボロミアとギムリとスマウグが」なんて書いてあったのですが、なるほど~と思いました(笑)ウィグラフがギムリとは言わないけどドワーフに見えて仕方なかったです(笑)
で、話の方なんですが、全く期待してなかったんですが、意外と面白かったです。特に前半。
なんか、野卑で残酷で猥雑な、古代伝説の世界が、変に現代的にアレンジされないでそのまんま映像にされている感じで、結構いいなーと思いました。
王妃ウィールソーの話が原作どおりなのかどうかわかりませんが、前半に関しては良かったです。ファーフニルの黄金と王妃を重ね合わせたりするあたりとか。
ただ、後半の竜退治の話はちょっとトーンダウンしたように思いました。テンション自体は上がってるんだけど・・・
王妃とベオウルフの愛の話なんかどーでもいいよ、という感じだし(汗)竜との戦いも女二人を守るため・・・というのがなんだかうーん、でした。
ウィグラフの活躍はちょっとカッコ良かったけど(カッコ良すぎ・・・)結局王妃を助けるためだったのかと思うとちょっとがっかり。
スマウグ・・・じゃなくて竜の戦いもまあすごかったけど、前半のグレンデルの話の方が不気味でおどろおどろしていて雰囲気出てたと思いました。3D映像的にも面白かったかも。
しかし竜の心臓随分小さいんですね・・・って元の姿が人間大だから?
ベオウルフの無残な死に様は良かったけど。あれは原作どおりなんでしょうかね。
最後も、呪いは終わらない・・・という発想はいいんですが、なんか今ひとつ不気味さとか怖さを感じなかったですね。夕陽の海が明るすぎたから? アンジェリーナ・ジョリーの顔がやけにかわいすぎたから?
魔女の力を借りないでも既に王になってるのに・・・というのもやや疑問なんですが・・・
そう言えば、ファーフニルの黄金の角、あれの扱いが今ひとつ中途半端だったような。フロスガールは最初から持っていたのに、ベオウルフの時は魔女に渡して、最後はまた王の手元に・・・という雰囲気に感じたのですが。
そもそもあの黄金の角、本当にフロスガールがファーフニルを倒して奪ったものではないかもしれないし。もしかしたら、魔女に与えられたものだったかもしれないですよね。そう思うとちょっと面白いかな、と思ったりもするのですが。
あ、なんかアンジェリーナ・ジョリーのこと書いてませんが、声がいいな~と思いました。
あと、サントラがかなり好きです(笑)古代をイメージさせるような金管のメロディとか、野蛮な感じ(笑)のコーラスとか、独特のパーカッションのリズムとか。「ヴァン・ヘルシング」のサントラも好きだったなあそう言えば。
ウィールソーや魔女が歌う歌も良かったです。劇中ではケルト音楽っぽい感じだったウィールソーの歌が、エンドロールでロック調になっていたのがまたアレンジがいいなあ~と思いました。イングリッシュロックっぽいというか。
音楽がいいと作品のイメージって結構上がるよなあと思いました(汗)
というわけで、期待してなかった分まあまあ面白かったかなと。少なくとも原作を読む気にはなりましたよ。サトクリフ版でも読むかなー。

さて、これで今年の映画は見納めです。「転々」は来年に持ち越し・・・
というわけで、次回は今年の映画の感想の総括をしたいと思いますが、イベント続きなので(汗)週末以降になると思われます・・・

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