ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

LotRシンフォニー@ニュルンベルク!

2006年08月10日 | 指輪物語&トールキン
予想通り激しく時差ボケに見舞われてますが(汗)大分元気になって来ましたので(いや3日空いたのは出かけてたせいですが・・・時差ボケのくせに(汗))早速LotRシンフォニーの話を書いてみます!
上の写真は会場のマイスタージンガーハレの外観ですが、なんだか古そーな外観に一抹の不安。やけに平たいし。まさかまた体育館じゃあるまいなー、いや一応ニュルンベルクシンフォニーの本拠地なんだしそれはないだろう、でもロンドンのロイヤル・フェスティバルホールみたいな音響かも・・・と不安は募ります(汗)
LotRのポスターも何一つないし、ニュルンベルクの観光案内所にもなーんにもなかったし。
なによりも、このホール、どこにも「マイスタージンガーハレ」と書いてないところがメチャクチャ怪しい・・・(汗)
すぐ裏手に1泊80ユーロもするホテルがある割にはなんだかしけたホールだなあと、とにかく思いました(汗)
ちなみに私は中央駅近くのホテルに滞在。中央駅からマイスタージンガーハレまでは市電で8分ほどです。観光案内所で「マイスタージンガーハレの近くのホテルを」と頼んだら、件の高いホテルしかなかったので、中央駅近くの市電の停留所から一番近いホテルを紹介してくれました♪フロントのお兄さん、お姉さん、おじさんが皆親切で感じのいいホテルでございました。

そんなこんなで中に入ると、ロビーに衝撃の光景が!

なんと、大量の等身大モデル??と、フィギュア等々が展示されていたのです!
等身大モデルの衣装はもちろん贋物でしたが。ホンモノは今ウェリントンですよね(笑)
衣装もかなり頑張っていて、コスプレには充分な感じでした。でもナズグルのマントは結構ぺらぺらだったなあ。ホンモノは裾に刺繍とかしてあって豪華なんですけどねー。
等身大モデルは、このサウロン&ナズグルの力作の他、灰色&白のガンダルフ、ギムリ、サウロンの口、ゴズモグでした。ギムリですよギムリ! 思わずツーショット撮ってしまった(笑)自分がドワーフサイズなのを改めて確認しましたよ(笑)

灰色&白のガンダルフ。両方いるのってどうなの、という感じですが・・・右端でしゃがんでいるのは等身大モデルではなく(笑)エルフのコスプレのお姉さんです。展示してあるフィギュアを鑑賞中(笑)
そして我がギムリ様です! ピント合ってないけど(汗)

顔のところは写真が貼ってあるんですよ。結構笑えましたが、こうして写真に撮って縮小すると意外に違和感ありませんね(笑)
なんでこの人選かなーと思ったのですが、鬚で顔が隠れて様になるからですね、きっと。いやとにかくギムリがいて嬉しかったです(笑)

客層は、いつものごとく、ラフな格好の人、とってもドレスアップしている人、そしてコスプレしている人たちでした。
欧米人はエルフのコスプレしてもとっても様になるのがすごいなあ・・・でもアルウェンがドレスの裾ひきずってトイレに入るの目撃してしまった(笑)
コスプレは昨年同様、オリジナルにアレンジした、なんとなくそれらしいのを着ている人も多かったのですが、一人どうしてもモンゴル人にしか見えないコスプレの人がいて謎でした・・・(もしかしたらロシア人かも?)うーん、あれは何のコスプレのつもりだったんだろう・・・

さて、会場に入ってみると、体育館ではなかったけれど・・・なんと1階は全くフラットで、移動可能な椅子が並べてあるだけだったんです~! 呆然としてしまった・・・(2階もフラットでしたね・・・)
しかし、幸いなことに私の席は通路脇だったので、指揮者から下手半分の舞台はよく見えて良かったです。まあもちろん管楽器などは全く見えませんでしたけど。去年はほとんど全く何も見えなかったから、それを思えばずっと良かった(汗)
そんな衝撃的なホールでしたが(汗)音響は結構ちゃんとしていてホッ。
そして、昨年もシュレスヴィヒ-ホルシュタイン音楽祭で歌った、Schleswich-Holstein Festival Chorの皆さんが素晴らしかったです!! 昨年より人数は少ないようでしたが(昨年はハンブルクの合唱の人が混ざってました)、音響がいい分迫力は倍増。
迫力があるだけでなく、細かいニュアンスの感情のこめ方も抜群でした。あんなに大勢いるのに、まるで一人の人のようにぴったり息があった、素晴らしい表現力でした!
なんだかコーラスが歌いだすと別世界に連れて行かれるような気がしました(笑)サルマンとガンダルフの対決の場面とか、コーラスの迫力で涙が出て来てしまいましたよ~! 「全ての終わり」も素晴らしかったです!
しかし、それに比べてオケが・・・(汗)いや下手ではないんですが、なんだか別世界には連れて行ってもらえないというか、心が動かされないというか(汗)
弦楽器が崩壊しそうになったりもしないし、金管も音はずしたりはしないのですが(いやでもホルンはかなり弱かったな・・・)、何かが物足りない感じ。管楽器を上手いと思わなかったのは東京の8月以来でした(汗)
打楽器も、ティンパニの人がかろうじて良かった程度。鉄板の無残な叩き方に、クリーヴランドの鉄板は素晴らしかったなあなんて思い出してしまった・・・
いやー、昨年シュレスヴィヒ-ホルシュタイン音楽祭で演奏したNDRポップスオーケストラは上手かったなあと、しみじみ思ってしまいました。去年は音響が悪かったのが悔やまれます・・・
そんなわけで、どうも「早くコーラス出てこないかな」と思ってしまったのですが(汗)まあ楽曲の良さは楽しめたかなと思います。
少年コーラス(少年でした)はまあまあでした。ロンドン以外で観た中では一番良かったかもしれません。ソリストも頑張ってたかな。やはり英語には苦戦していたようですが。でも、ロンドンのレベルには及びませんでしたね、全然(汗)
少年ソリストは二人で、指揮者の隣に座ってました。そして、ガンダルフの墜落のところで歌った子が、アンドゥインのところでおもむろに袖に帰っていったのでびっくりしました・・・あそこまで足音が響かないくらい音が大きくならなかったのね(汗)
初めて観た指揮者のMarkus Huber氏は、ショアとはまた違うテンポや盛り上げ方でしたが、初めてショア以外で安心してみていられる指揮でした。やはりかなりの数振っているだけあって、感情の高め方や解釈が的確だったと思います。さすが原作ファンかも!? 今後も彼が指揮なら安心して観にいけるかなと。
ソリストのAnn de Renaisですが(アン・デ(ドゥ?)・レネーと発音するみたいです)は、昨年聞いた時はいいかなと思ったのですが、あれれ?でした(汗)もっといい声してたような気がしたんだけどな・・・マイクが大きかったからだったのか?
ゴラムの歌も、昨年は素直にクラシック風に歌っていたのが泣けたと思うのですが、なんだかエミリアナ・トリーニに似せた歌い方になっていて、かえって良くなくなっていたような。とにかく泣けはしませんでした。
その分Into the Westは昨年より良くなっていたように思いましたが、それでもやっぱりまだ今イチではありますけれど・・・(汗)

どうもHuber氏はカーテンコールをひっぱりすぎるで、袖にひっこむ前に拍手がなくなってしまってました(大汗)第二楽章の終わりさえも(汗)
あ、楽章の合間の拍手がなくて良かったです。「ゴラムの歌」の後だけは、ソリストに対する拍手だと思いますが、拍手ありましたが。
観客の鑑賞態度も、欧米にしてはまあまあでした。まあ、後ろの人が結構喋ってたけれど・・・そして途中で一人帰っていったけど(汗)(時間気にしてたから終電とかあったのでしょうが)
そしてカーテンコールの最後の方で、テリー・エドワーズ氏が杖をつきながら登場しました! 良かった、回復されたんですね~!(今年2月のリヨンのコンサートで指揮している最中に倒れて病院に運ばれたんですよね)

そんなこんなで、最高とまではいえませんが、それなりに楽しめたコンサートでした。やっぱりコーラスの素晴らしさが一番だったかな。
ドイツでコンサートがある時はこのコーラスなんだとすると、かなり聴く価値ありではないかと思います。会場とオケはなかなか最高の組み合わせにはならないかもしれませんが・・・(それは結構辛いかも(汗))
やっぱりLotRシンフォニー旅行は楽しいなあと思った次第です。来年の夏もどこかでやってくれるかな~。
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