ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作読書:モルドールの旅

2005年10月30日 | 指輪物語&トールキン
原作読書、「王の帰還 下」もぼちぼち進んで、今フロドとサムがオークの行軍に巻き込まれたところです。
フロド・サムルートの原作との乖離ぶりは今更言う間でもないのですが、やはり原作を読むとなんだかしみじみとしますねえ。
キリス・ウンゴルのオークの塔での再会、サムは別にオーク殺してないんですよね~(汗)ちょっと刺してるけど。なんかヒーローっぽく?後からざっくりとオーク刺している映画のサムに違和感だったんですが・・・(汗)
塔の中に向かう途中でも、向こうで勝手にびっくりして逃げちゃっただけで、映画みたいにばっさばっさと切り倒したりしてませんしね(汗)
オークの塔の「番人」のところを波璃瓶をかかげて通るところ、派手で良さそうなのにどうして映画でやらなかったんでしょうね。映画の波璃瓶出番少なかったし、あんまり活躍しませんでしたよね。シェロブに蹴っ飛ばされたりしてたし(汗)
その後、ナズグルが舞い降りて来て・・・というあたりも緊迫感あって良かったのに、これもなんでやらなかったのか。あ、映画ではミナス・モルグル出陣の時に全員出てっちゃった設定なのかな。
まあ、このあたりは映画でやってたらまたなんだかなあ、なシーンになっていた可能性は高いですが(汗)
そして、歩いていく途中で、他の仲間たちと同じように、風向きが変わるのを感じ、明るくなるのを感じる二人。
この「風向きが変わる」というのは上巻でも感動的に描かれてますが、その同じ風と太陽をフロドたちもまたモルドールで感じた、というのは感動しますね~。
光が欲しい、というのをサムがガラドリエルに願っていたら本当に明るくなかった、というのもなにがしか心を暖かくします。
そして、アングマールの魔王の断末魔が聞こえます。ここで、フロドたちを追っていたナズグルの残りも慌てて行ってしまい、フロドとサムは見つからずに済みます。ペレンノール野で懸命に戦っていた仲間たちや、フロドのことは全く知らないながらもエオウィン(もちろんメリーもですが)の活躍が、指輪を棄てる使命を助けていた、というのが感じられて、感動的です。
最初に読んだ時には、フロド・サムルートとその他ルートに見事に2分割された構成があんまり上手くないなあと思ったものですが(汗)今読むと、フロドたちのルートだけを別個に、しかも最後に書くことの効果を感じるようになりました。
フロドとサムの旅は最も孤独で暗い旅で、他の仲間たちから離れています。分かれて書かれることでその孤独感が際立っているなあと思いました。
そして、他の仲間たちも経験したことを、フロドたちの立場から改めて描くことで、ペレンノール野の戦いを思い起こしてしみじみしたりもします。(「ペレンノール野ではセオデンが横たわっていました」なんて書かれたらもう・・・(涙))
前に書いたとおり、仲間たちの戦いが、離れているけれど確かにフロドたちを助けている、ということが分かるのも良いです。
まあ、普通はなかなかこういう書き方はしないと思いますが・・・それも小説でのみ許される形式かもしれませんね。映画でもラジオドラマでも、モルドールの場面のみが続いたらちょっと辛いものがあるかもしれません(汗)
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