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ねがうこと、ゆだねること

校歌について

2012-01-27 | カルチャー
校歌って人の名前に似ている。
作られたときの流行や時代の
空気をたっぷり吸っていて、
じょじょに変わっていく。
変えたいって思っても
簡単には変えれない・・

日本初の校歌は、お茶の水女子大学の前身
東京女子師範学校開校の際、1875年(明治8年)に
明治天皇の皇后が作ったものと由緒正しい。
作曲は宮内省。

みがかずば たまも かがみも なにかせん
まなびのみちも かくこそありけれ

これは、なかなか渋い。校名も地名もなにも
ない。学ぶことはみがくこと、という考えに
絞り込んだ潔さ。「みかかずば」の愛称でお茶の水女子
大学だけでなく、付属の小、中、高校もこれが校歌。



ロバの音楽座は立川の幸小学校のソバにあって、
よくその校歌を歌う。谷川俊太郎さん作詞、
先日亡くなられた林光さんの作曲。1973年。

わたしがたねをまかなければ
はなは ひらかない
ぼくが あしをふみだすとき
みちは かぎりない
じぶんでかんがえ
じぶんではじめる
幸小のわたしたち

これが1番。学びの本質をそっと子どもの心に
吹きかける。深い。2番、3番もいいので興味ある
方は、こちらから。

幸小のところを変えて他校で歌われることも。
谷川さんは校歌もたくさん作詞されてる。
こちらに一覧が。



校歌といえば高校野球。昨年の夏の大会に初出場した
名古屋の至学館高等学校の校歌が話題になってたね。
作詞・作曲 飯尾歩。

一番高い所に登って 一番光る星を掴んだ
一番辛い道を選んで 一番強い心をまとった
海を渡る風が吹いた カシオペアが近くに見えた

夢を追い続けた そしてここまで来た
でもどうしてかな 熱い涙が止まらない
うつむきかけた時 君の顔が見えた
差し出された白い腕が 翼に見えた



「夢追人」って別タイトルが校歌にあるのも
ユニークだし、校名も地名もないし、曲も
ポップ。

2005年に誕生したのは、至学館大学生だった
女子レスリングの伊調姉妹と吉田沙保里が、
アテネオリンピックでメダルを獲得を祝して
作られたそうだ。


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