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ねがうこと、ゆだねること

#5横浜トリエンナーレ2014 in 横浜美術館

2014-10-27 | art
来春開催予定のOpen Show CP+の打ち合わせ
に、横浜美術館へ行く。大雪で今年は中止に
なったことは、ここにも書いたけど、はるか
昔のことの様。

Open Show Tokyoの方は6月の山谷佑介さんを
もってしばらく場所探し中。第2回からずっとお
借りしてた東京都写真美術館が2年間の改修閉館
となったからね。



打ち合わせが終わって、横浜トリエンナーレを見
る。アーティスティック・ディレクターは森村泰
昌さん。現代美術のフィールドから「忘却」をテ
ーマに作品を世界から集めはった。

今回はいわゆる旬の作家を紹介するショーケース
ではなく、我々が大切だと思っているテーマを反
映するビビッドな作家たちを選んでいる。生と死
の関係を考えることは忘却というテーマを考える
上ですごく重要。

彼の視点が一貫していて、各エリアの説明も彼の
言葉だから、自然彼の声で読んでいるし、彼とど
こか対話している感覚を、作品をとおして感じる
のが、キュレーターとは違う。

たとえば、第二次大戦を翼賛した詩をかいた、高
村光太郎、北原白秋、佐藤春夫、三好達治、草野
心平らの詩集が「大谷芳久コレクション」から一
部が展示;



戦時下でベストセラーになったこと、だけど戦後は、
本人も社会も封印し、「忘却」の中に押し込められ
たこと、なんて初めて知る。「忘却」させれられる
仕組みへの批判なのか、忘れてはいませんよ、とい
うメッセージなのか。



会場の入口は、横浜美術館の無駄とも思える大空間
をうまくつかった、マイケル・ランディの《アート・
ビン》 2010

美術のためのゴミ箱で、作家が失敗作を棄てるとこ
ろという作品。高いところに登って、作品を投下す
るのはどんな気持ちだろう。会期終了が近づいたけ
どそんなに溜まっていない。平面作品ではなかなか
空間をかせげないとか。


福岡道雄《飛ばねばよかった》彫刻 1966

昭和40年の作品とは思えない。
吹き抜けの空間にうまくはめ込んだ、


林剛+中塚裕子 《法と星座・Turn Coat / Turn Court》 2014

ちょうど反対の半分を使って、テニスコート風なもの
が展開されている。