おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
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家族のことなどを書いています!

性の自覚と受容

2017-11-27 09:48:28 | チャンピオンズ

『真愛守門員』の翻訳をしながら気づいたことを
シェアします。

私たち宣教師は、
子どもが人格形成をする段階において、
子どものナショナリティーを
とても大事にします。

なぜかというと、
子どもが成長する過程で、
自分のナショナリティー、
つまり自分が何人であるかということが曖昧になると、
人格形成に影響を与え、
いわゆるアイデンティティークライシスが起こるからです。

それは、宣教師になる前に、
先輩宣教師から何度もアドバイスされたことですし、
宣教師になる人への手引書のような書物にも
書いてあることです。

それで私たち親は、
子どもたちを日本人として育てることを決め、
せめて中学まではと日本人学校に行かせました。

もちろん、
私たちはそういう環境が許されたからできることで、
子どもたちを現地校やインターナショナルスクールに
行かせるしか選択肢がない場合もあります。
そんな場合は特に、
家庭の中で注意して、
あなたは日本人なのよと教え、
家の中では極力日本語を使うなど、
気をつけることが大事でしょう。


さて、このことと性教育とは、
どんな関係があるのでしょう。

私は思ったのです。
自分が男か女かしっかりと自覚することは、
子どもの人格形成に大きく影響するのではないかと。

先日ネット上でこんな記事を読みました。


子どもが生まれました。
この子が将来男か女かどちらでも選択できるように、
私たち親は、
子どもに性を押し付けないようにします。
女の子だからと赤やピンクの服を着せたり、
男の子だからと青や水色の服を着せたりもしません。
男の子なんだから~しなさいとか、
女の子なんだから~してはダメだとか、
そいういうことは一切言わないつもりだと。

もちろん言いたいことはわかります。
男だから泣くなとか、
女だから大人しくとか、
そういうステレオタイプの教育は、
確かに間違っているでしょう。

でも、それでも、
神さまから与えられた性があるにも関わらず、
それを自覚させないのは間違っていると思うのです。
もともと備わっている性を無視して、
将来子どもに選ばせるんだという教育は、
親の価値観の押し付けです。

自分のナショナリティー、
自分が何人だという自覚が曖昧だと、
アイデンティティークライシスを
起こしかねないのと同じように、
自分が男か女か自覚できないまま成長すると、
同じように、
アイデンティティークライシスを起こしかねません。
自分が何者かがわからなくなり、
人格形成に影響を与え、
精神的に不安定になりかねないのです。

子どもに与えられた性を自覚させ、
積極的に受容できるように助けることが、
親が子どもたちにしてあげられる最善だと思います。

そのためにも、
身近なモデルである両親は、
自分の性を受け入れ、
喜んでその役割と責任を果たしていることが肝要です。
家庭内に暴力や性虐待などがあると、
子どもは、自分の性を受け入れられなくなります。

もし、お母さんがお父さんの暴力を受けているのを
日常的に見て育ったら、
父親の性に嫌悪をいだき、
母親の性を否定したくなるのは必至です。
もし、父親に性的虐待を受けて育てば、
どうして自分の性を受け入れられるでしょう。

性は平等です。
でも性差は平等を妨げるものではないはず。
そして、性は与えられたもの、
選択するものではありません。
健全な性の自覚、
それは子どもの人格形成の土台となります。

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