2013年10月号
表紙は、『僕らはみんな河合荘』より、メガネ律さんと働く宇佐くん。
「お眼鏡にかなう作品はある?」なんてコピーが付いてます(^^;
『ワールドエンブリオ』は、ネーネの“救出”に赴くリクくんでしたが、彼女の方は帰還を拒絶。
やさしさゆえの後悔に、「人は生きている限り・・・誰だって間違える」の言葉が響きますね。
リクの想いが通じ、ネーネの本音と涙があふれ、帰還をはたす展開が、盛り上がりまくり!
『リュウマのガゴウ』は、新種の“白皮”の前に、劣勢へと追い込まれるミズガルズ軍。
次々に戦法を学習する敵の脅威が、これでもかと描かれる様子が、たまらなく恐ろしい!
それでも、アインスの策が希望となるか? 正直、新種が手強すぎて、絶望しか感じない。
『超人ロック 風の抱擁』は、少しずつ記憶を取り戻しつつあるミラに、想いを告げるロック。
一方、ゼロツーとドミノのコンビによる戦闘でしたけど、凄まじい内容で面白かったですね。
ゼロツーが圧倒的すぎて、艦隊でも歯が立たないとは・・・ メレー大佐訴追も気になります。
『それでも町は廻っている』は、ラジオが不調で店お休み ⇒ 海へ行こうとなった歩鳥たち。
おっさん2人も一緒ですが、何かと調子に乗っちゃうコブ平(荒井)さんが面白かった(´▽`;)
それにしても、飛び出すセーバーさんたちが、カッコよく描かれていたのは良かったですね。
『起動帝国オービタリア』は、「白灰の夕国」の内情、囚われの姫と、摂政エンキドゥ。
弁に長けたエンキドゥが人心を掌握し、何を企んでいるのかは気になる所・・・ 姫がフビン。
オービタリア同士の衝突=市民の被害についても語られてたのは興味深い。 戦争来る?
『トランスノイド』は、剣菱の提案を、「家族の心臓を抜き取らねばならない」ことに重ねるY。
そこからの会話の流れで、Yに「不気味の谷」を感じ、ヒトではなくモノと認識してしまう剣菱。
ロボと人間の違いという、テーマが出てきてますが、これが今後どう尾を引くのか気になる。
『天にひびき』は、コンマスについて学び始める秋央くんですが、なかなか興味深いですね。
オケへ出す合図の動きが、自分で思っているほど大きくならないというのは、如月先生でも
自覚できないほどなのが面白い。 そうした実際の感覚が、伝わってくるのはイイですね~。
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●球場ラヴァーズ ~私を野球につれてって~ (石田敦子 先生)
コミックス2巻、9月30日発売!
そんな今回、オールスターの球場でバイト中の日南子さん。
オールスターの「スター」について、ほんの一握りの人しかなれないものと考えていますが、
たしかにその通りで、とてつもない階段の頂点なのですよね・・・ 忘れがちになりますけど。
実力世界樹の図解がわかりやすかった(^^;
そして教室では、メジャー作品を好き勝手に批判をしている人たちをみて、
伊東さんが「皆さん文句はお上手。横に並んだ気でいらっしゃる」と言っていたのが、
なんとも印象深かったですね。 「横に並んだ気」という点に、納得できるものがあります。
それでも、日南子さんにはその気持ちが分かるというのが、彼女の現状を感じさせますね。
さらに、ドーム14連敗の広島カープ。
まあ、だからこそ日南子さんは、ドームでのカープ優勢に喜んでいるわけで、
半分くらい点数を次の試合にまわせないか、なんて考えちゃうファン心理が面白かった(^^;
そして、ヒーローインタビューでのマエケン選手の言葉から、
「何かのせいにしない」姿勢を感じた彼女が、自分も地べたをはいながら、
前向きに進んでゆこうと、気持ちを切り替えていたのがさわやかでありました。
新たに、出版関係のバイトも始めた日南子さん。
そこで出会った岩国省子さんも少し気になりますが、何か話にからんでくるのでしょうか。
また、10月16日には『球場ラヴァーズ ~だって野球が好きじゃけん~』1巻も発売!
そいえば、石田先生は始球式に出られたのですよね・・・ スゴイなあ。
などなど、いろいろありつつ、今後も楽しみです!
●裸者と裸者 邪悪な許しがたい異端の
(原作:打海文三 先生/漫画:七竈アンノ 先生)
コミックス2巻、9月30日発売!
九竜シティに戦争の影が忍び寄りつつある状況。
モーセの外国人排斥集会は、推定3万人を集めるほどの熱狂ぶり。
暴徒に対して、双子たちは忍耐を強いられていますが・・・
そこへ現れたのは、なんと白川少佐!
彼女が語る「独力で戦争ができる軍隊を培ってきた」という言葉は、重みがありますねえ。
カイトの孤児部隊も、その1つということでしょう。
そして、協力関係にある【虹の旗】のダキラさんと、双子のやりとり。
自分たちの甘さが、テロリズムの温床を作っている可能性への言及は、
罪なき人間を巻き込まないという建前の脆弱さを感じさせてしまいます。
さらに、健二が群衆を率いて謝罪要求に訪れる件では、
「謝るだけじゃないか」と述べる健二の姿が、とてつもなく醜悪なものに見え、
それに比べて双子たちの決意の悲壮さが、いっそう際立っていたのが素晴らしかった。
だからこそ、「欺瞞の応酬はやめようぜ」という言葉が、重くのしかかってくるわけです。
ラストの衝撃を含め、今回の話はとにかく凄まじかった・・・
9月30日発売のコミックス2巻ともども、今後も楽しみです!
●モンスターハンター4体験記 (橋本エイジ 先生)
9月14日に発売される『モンスターハンター4』の先行体験会レポート!
橋本エイジ先生と、宮下裕樹先生が、オタ言葉をしゃべりながら語っているのが・・・(^^;
『リュウマのガゴウ』の作者先生が、モンハンシリーズ累計プレイ時間3000時間強という
重度のマニアだったとは・・・ いや、そこはいいんですけど、しゃべり方でイメージ崩壊(ォィ
なんとも暑苦しいレポートでありました!(そーゆーこと言わない)
●アオとハル (しおやてるこ 先生)
シリーズ連載スタート!
高校生のハルオくん、最後のクラス替えで仲の良い友人達と別れてしまったようで、
寂しい境遇に置かれていますが、とくに落ち込むわけでもなく、
受験戦争への気合を入れているあたり、なかなか面白い個性の持ち主(^^;
ぼけーっとしながらも、ヒョウヒョウとして柔軟な性格の彼が主人公です。
それにしても、しおやてるこ先生で「ハルオ」といえば、
『たまりば』という作品の登場人物(こちらでは28歳)で、性格も見た目も似ているなあ・・・
なんて考えていたら、本誌末のインタビューにて、彼の個性が反映されたキャラクター
であることが語れらていて納得でした。 『たまりば』面白いですよ、コミックス持ってます!
物語は、図書館を舞台に、ハルオがある少女と出会うところから展開してゆきます。
「受験勉強は明日から」と、さっきまでの決意はどこに行ったか、
勉強とは関係ない本を読もうとさまようハルオくん。
そこに視線を感じ、振り向いてみると、こちらを見ている少女がいて・・・
なんて感じに出会った2人。
なぜ彼女が自分を見ているのか、皆目わからぬハルオくん。
彼女が去った後も、妄想をふくらませたりするあたり面白いわけですが、
そこから、その少女を気にし始めることに。
「青春とは、傷つくために与えられた僕らだけの時間」
とあって、ここから始まる青春物語を予感させる作品。
しかしハルオくん、同じクラスになった娘やら、合コンで会った娘など、
周囲に気になる女子が大勢いて、波乱ぶくみになりそうなのも楽しみな所です。
シリーズ連載とのことで、毎月ではないのでしょうけども、今後の展開に期待しております!