〔タラの木〕
〔コウゾ〕の新芽
〔キブシ〕の新芽
今朝の出発 4時 帰宅 5時45分 天気 晴れ
今日も中ノ作方面へ行ったが、今朝のコロは忙しい。まずゴンタに会い暫く一緒に歩く。
別れて間も無く、テツとケンケンに出会った。
今朝のケンケンは逃げない。逆にコロに向かって来て、一頻り取っ組み合いをした。
ケンケンは自宅へ向かって行ったが、コロとテツは連れ立って散歩を続けた。
中ノ作の船溜りに着いたら、今度はメリ-に会った。コロは早速メリ-に挨拶をする。
其処へテツが顔を出した。途端にコロはテツの首筋に噛み付いて、テツをねじ伏せた。
俺の女に手を出すな、と言う事だろう。体は小さいが、闘志だけは負けていなかった。
喧嘩の最中、メリ-の飼い主に電話が入った。用が出来たから、と言ってメリ-を連れて
急ぎ足で帰って行った。肝心のメリ-が居なくては、喧嘩をする意味が無い。
二匹は呆然と後姿を見送った。その後は何時もの仲良しになり、テツの家まで一緒に歩く。
昨日は、ほぼ一日雨降りだった。足元が心配だったが、鉄塔巡視路へ行ってみた。
だが、現地に着いて歩き始めたが、思ったより歩き易い。二.三ヶ所、土の剥き出した
斜面も有るが、慎重に足を運べば心配は無かった。折り返し点で一休みして引き返す。
カミサンの、犬が居る、の声に指差す方を見たら、真っ黒な犬がヤブの中を歩いている。
遠いながらも、盛んに尻尾を振っているのが判る。マリの様だった。マリ、と声を掻けたら
走って来た。勿論コロも気付いて居る。走って迎えに行ってる。
斜面の草むらに、年寄り夫婦が居た。マリの飼い主だ。山菜採りの支度で身を固めていた。
盛んにヤブを掻き分けて、何か採っている。聞いて見たらゼンマイを採っているそうだ。
背負籠まで背負っているので、収穫は多いのだろう。其処で思い出したが、去年も別の
場所でお婆さんに出会った事が有った。其の時もゼンマイ採りのシ-ズンだった。
帰り道に、もう一人山菜採りの人に会った。其の人もゼンマイを採っている、と言う。
ポリ袋に一杯程も、持っていた。路肩に停まっている車も何台も見掛けた。
皆、山菜採りなのだ。雨の後の好天気で、山菜もどんどん伸びるのだろう。
今はタラの芽が人気No1だが、以前はゼンマイが山菜の王様だった。
味も良く、収量も多い。保存も出来て、通年味わえる。
良い事ずくめだが、食べられる様になるまでが大変だ。
他の山菜は、茹でたり、天ぷら等で直ぐ食べられる。少々アクが強くても、一晩アク抜き
をすれば大丈夫だ。だがゼンマイは手間が掛かる。
採ってきたゼンマイは、先ず茹でる。次に茹で上がったゼンマイを日に干す。
ただ干すのでは無い。手で揉みながら干すのだ。揉んでは干し、揉んでは干し、を2.3日
続けるそうだ。そんな手間を掛けてやっと 食べられるゼンマイになる。
生育地も水っぽい斜面を好むそうである。其の為か、年に何度かゼンマイ採りが原因で、
遭難騒ぎが起きる。
気をつけて歩けば、一握り位は見つけられる。だが、其の様な訳で、私はゼンマイにだけは、
手を出さない。