〔モミジイチゴ〕
〔アズマイチゲ〕
今朝の出発 4時5分 帰宅 5時55分 晴れ
今朝も同じコ-ス、歩き方だった。毎日同じ事を書くのも気が引けるが、朝の散歩は、コロ任せなので
仕方がない。
所が、昼の散歩も同じだ。此処はカミさんの、お気に入りのコ-スなので、余程の事が無い限り、此処
へ行く事になってしまう。只、毎日何かしら、記事になりそうな出来事があるのが救いだ。
今日も三沢の林道から鉄塔巡視路往復の定番コ-スだ。朝から暑い位の陽気の中を、三人で歩く。
車から降りて歩き始めて、ふと足元を見たら、フキの薹が四つ五つ並んでいるのが目に付いた。
まさか駐車場の目の前に、フキの薹があるとは思ってもいなかった。時期が時期だけに少々薹が立っ
ているのは仕方がない、早速、有難く頂戴した。毎日歩いているので、コ-スは熟知している。
私は写真ネタを探しながらなので、遅れ気味になる。そんな私を置いて、カミさんは先に進んで行く。
するとコロは大忙しだ。遅れ勝ちの私を気遣うのか、私とカミさんの間を、行ったり来たりしている。
此処二.三日は、春と謂うより初夏の陽気だ。スミレもポツリポツリだったのが、固まって咲いている。
センボンヤリも、千本とまでは行かないが、点々と咲いている。アカハナワラビであろうか、赤っぽい葉
も随分目立つ。回りの草々を眺めながら歩いていたら、前方でカミさんの叫び声が聞こえる。
今まで脇に居たコロも、脱兎の如くカミさんの方へ走っていった。
ガサガサとヤブを掻き分ける音も聞こえる。カミさんはステッキで斜面を差して、"あそこに何かが居た"
と言う。コロは追いかけて、ヤブの中に入っていったらしい。間もなくコロはヤブの中から姿を見せた。
カミさんの話では、コロ位の生き物が、斜面を走って行くのが見えた、と言う。コロも気付いて跡を追っ
たのだが、逃げられたらしい。此の付近の山は、とても山と言える様な山では無い。精々150米前後
しかない。クマやイノシシの話など、薬にしたくても無い。居てもキツネ、タヌキ位だろう。
其れにしても、普段は臆病なコロが、後を追ってヤブに飛び込むとは、矢張り犬だけの事はある。
あれやこれやで、大汗を掻きながら歩く。先ほどのフキの薹だけでは、少々物足りないので、途中で
目に付いた、ツリガネニンジンを少し摘んだ。これで今夜の酒の肴は決まりだ。
帰りがけに、そろそろワラビも出たのでは、と思い心当たりの場所へ行ってみた。案の定出ていた。
すでに折られた跡もある。それでも四.五本見付かった。是も今夜の肴になる。
更に、時期的には咲いている筈の、アズマイチゲの自生地にも寄ってみる。案の定点々と白い花が
見える。此処は住宅地の直ぐ近くだ。残っているのが不思議な位だ。何時まで咲いていられるだろうか。