ミシュラン☆獲得の京懐石のお店『与志福』に久しぶりに訪問しました。
ミシュラン☆を獲得した直後に何度か訪問して以来なのでずいぶん間が開いてしまいました。
京都が大好き!京料理が大好きな私のお気に入りの和食屋さんです。
京都桜田で修行の後、東北沢の駅前にで開業、開業当時はご両親がお店を手伝われていましたが、お弟子さんやスタッフが増えていました。大将は今年2月にご結婚されたそうでなんだかうれしい。おめでとうございます。
靴を脱ぎスリッパに履き替えてお店に上がるスタイルで、L字形の8席のカウンターとテーブルがあります。
スッキリと清潔な厨房と店内、そして几帳面を絵に描いたような大将。
仕事に一生懸命な姿も変わらずで、カウンターに座っても言葉は少なめで、お料理を賞賛すると「してやったり!」と子供のような笑みを浮かべ、黙々と仕事をしてます!という雰囲気は以前と変わりません。
伝統的な京料理を丁寧に守り、大きく冒険しないのもこちらのポリシー?ので和食好きの熱い固定客が多いのも特徴かもしれません。
こちらら夜のみ営業でコースが3種類。
・先付け
・煮物椀
・お造り
・葵
・焼き物
・進肴
・冷し物
・炊き合わせ
・ご飯
・水菓
・茶菓子
コース料理は10,500円、13,500円。 季節の特別コース15,750円
今回は13,500円のコース(サ別)をお願いしました。
創作和食が横行し、フレンチと和食の境界が微妙になってきた昨今、頑なまでに京風の伝統和食を守る数少ない料理人。
こういうお店があってもいいと思うのです。いろんな意味で京都風を守る与志福です。
最初の儀式 大将がお酒をついでご挨拶。
この日はスパークリングワインをいただきました。
★先付け
★煮物椀 松茸と鱧の椀
鱧は祇園祭の季節が旬かと思ったけれど秋もまだまだ食べられるんですね。
大きな松茸がデデーン。これは感動だ!
★お造り アオリイカ、エビ、鯛かな?
★葵 江戸前穴子と栗と銀杏の飯蒸し
栗と銀杏、秋を感じる素材の飯蒸し。ほのかな甘さが香り、銀杏と栗のホクホク感がたまりません。
★煮物 なんともいえないトロミに技を感じるのです。トロミがあるのに熱々という絶妙さでこのなんとも言えない食感と風味は和食ならでは。
★進肴 八寸
一番感動したのがこの八寸。
こんなに豪勢にボリュームたっぷりの八寸は初めてみました。
まるで幕の内弁当のようにあれこれと飾られた八寸は、一人ひとり器もかえて盛り付けも変えて出されていました。
★焼き物 焼き鱧です。
こちらが焼き鱧の前段階の様子。
シャカシャカと刃物を研ぐような音が聞こえて何かと思ったら、鱧の背骨を切ると出る音なのだそうです。
鱧は骨が硬いので細かく切れ目を入れる必要があり、その切れ目の入れる音がリズミカルでその作業が芸術的だったので、撮影させていただきました。
★ご飯
炊き込みご飯を期待していましたが、白いご飯でした。
お代わりでいれていただいたオコゲに感動。なんとも芸術的なオコゲです。
和食のご飯はオコゲが楽しみでお代わりするので美しい美味しいオコゲに会えて幸せ。
★水菓子
■与志福
TEL 03-6905-7767
住所 東京都世田谷区北沢3-1-10 ニューアイランド東北沢 2F
営業時間 18:00~20:00(L.O.)
定休日 水曜