横浜が好きです。港がみえる街で育ったので時々海がみたくなるのです。
横浜っていうと元町やMMや中華街ばかり。ちょっと違うところへ行ってみたい。
横浜在住のお友達も多いので、最近復活したうなぎの名店があるという情報を教えていただき関内駅からすぐの吉田町にある八十八へ伺ってみました。
★紀州備長炭使用 ↑お店の入り口置かれた記名帖が美術館みたい。
明治43年に暖簾を上げた八十八は100年以上続いた老舗で、10年ほど前に一旦は暖簾を下ろしたそうですが、八十八の鰻の味を懐かしむファンの声に応え、大勢のお客様においしい鰻を食べていただきたい、との思いから先代の孫たちが再び暖簾を上げる運びとなったのだそうです。
うなぎ屋ではなく、割烹蒲焼というスタイルで和食のよさを提唱、和食文化を今の世代に伝えたいという思いから本格割烹料理を提供。
吉田町店の暖簾をくぐり店内に入ると、パーンと目に入ってくるのはお蔵。
お蔵と思ったのですが、実は金庫。
こちらの店舗は元銀行だったそうで金庫室が個室のお部屋になっています。
柳原良平氏のお気に入りとのことで柳原ルームなのだそうです。
八十八吉田町店は多くの著名人が愛し常連だったそうで、作家の山口瞳さんや、トリスウィスキーのアンクルトムでおなじみ柳原良平 さんなど多くの芸術家の額や作品があるそうです。
柳原ルーム(金庫内)には柳原氏の描いた珍しい油絵も飾られ、柳原氏のイラスト額の裏には柳原氏のサインまでもがあるという、元金庫室にふさわしい、お宝芸術品が飾られています。
金庫内でサインもみせていただき写真も撮影させていただきましたが、山口瞳さんの作品があるお部屋は使用中だったので残念。
調度品や見事な食器を使いコダワリの国産うなぎで提供、日本料理にこだわり、うなぎ屋ではなく蒲焼割烹料理として本格的なうなぎはもちろん正統派の和食が食べられるお店なのです。
うなぎ重単品もありますが、うなぎ重がセットになったコースがあり、メニューの内容を見るとコースの方がお得です。ステーキ重だけでなくうな重がセットされたコースもあるのでコースでいただく方がお得と思います。
柳原良平 ルームがあるなんて知らなかったので、予約もせずに伺ったのです。
金庫室=貴賓室?柳原ルームは次回予約したい!
メチャ迷ってメニューをオーダー(笑)うなぎを食べに行ったのにビフテキ??葛藤しながら、
ビフテキが気になってビフテキのコースと、でもうな重もたべたい!というわけで、5,900円のコース「高尾」とうな重3,500円をいただきました。
ビフテキ重は五島牛。元来、和食懐石コースが好きなのでシェアして味わってみることにしました。
コース料理「高尾」の内容
一の膳(口取り 小丼、御造り、小附、温物)
ニの膳(ビフテキ重、お新香、赤出汁)五島牛めちゃおすすめ!
三の膳(水菓子)
★一の膳
★二の膳 ビフテキ重
肉女子ではないので、肉はなくても平気な人だけど次回こちらに伺ってもまた重食べたい!
絶品でした。
珍しい五島牛。五島牛を食べるのは初めて。これがまた美味しくておすすめ!
椀やお漬物やサラダもセットになってボリューミー。
★三の膳 かしわ餅とパイナップル
湯のみの下に敷かれた茶托は明治時代のもの。
裏側からも撮影してみました。
★うな重 3,500円
今の季節は鹿児島から取り寄せたうなぎだそうです。独自のうなぎの仕入れルートを持ち、季節でうなぎの産地は変わりますが国産うなぎにこだわり提供。
うなぎの焼き方は関東風の白焼〜蒸し〜蒲焼.
八十八の鰻は関東風にしては焼き目が濃くなっていて、それが八十八流なのだだそうです。甘さはなくすっきりと、うなぎそのものを味わえるコダワリの味付け。
この日はお酒は飲まなかったけれど樽酒を飲むのが合うそうです。
↑山椒もコダワリがありました。
辛口のしっかりとした味付けのうなぎには日本酒が一番合うので焼酎は置いてないそうです。
肝吸いが入った椀も美しい
お料理が美味しいのはもちろんなのですが、調度品や食器の美しさに感動します。九谷焼や50年前の輪島塗の椀など高級料亭でもなかなかお目にかかれない器も必見です。
■横濱八十八 吉田町店 (うなぎ / 関内駅、桜木町駅、馬車道駅)
TEL・予約 045-261-8088
神奈川県横浜市中区吉田町10 都南ビル 1F
交通手段 JR根岸線関内駅徒歩3分/横浜市営地下鉄関内駅徒歩1分
営業時間 11:00~14:30 17:00~21:30
定休日 月曜