陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 筍飯

2024年05月03日 | slow gourmet

家内の知人から筍を頂きました。お裾分けです。聞くところによると、その知人の知人が岡山に筍(たけのこ)山を所有されていて、そこで朝採れした筍ということです。

筍と言えば京都は乙訓(おとくに)の筍が有名です。勤めていた頃、長岡天神に有名な筍料理屋さんがありました。毎年、時季になると広告を出稿してくれる老舗の筍料理屋さんです。訪問すると社長とお話をするのですが、当時の社長が政治関連の話題が特にお好きで、伺うといつも小一時間はお話していました。ときどき「日本の輸出額はいくらや?」などと鋭い質問をされるので、面白いながらもちょっと気が抜けなかったことを思い出します。

あの年の3月のとある日、社長とアポが取れたので伺った日のことです。小一時間お話をして長岡天神の駅に向かって歩き、電車に乗って社に戻りました。すると凄い地震が東北であったというではありませんか。こちら京都の社屋も結構揺れたと。時間を聞けばちょうど駅に向かって歩いている頃でした。それにしても全然気づかず。周りの人も普通に歩いておりましたし。だからその日のことはよく覚えているのでした。

ところでここの筍料理を素晴らしい景を楽しみながら一度は堪能してみたかったのですが、ちょっと我々庶民にはおいそれと行けないお値段です。だから行こうと思いつつ遂に行けずじまいだったのが今となっては心残りです。正に「日本一の筍料理」なのです。

話が逸れてしまいましたが、頂いた岡山の筍は柔らかくて新鮮でとても美味でございました。若布と炊いたん、つまり若竹煮や天ぷら、そして筍飯にして頂きました。この筍飯に豆飯、そして浅蜊飯など、やはり旬を喰らうというのは超旨いし、なんか幸せな気分になります。ごちそうさまでした。

岡山の筍提げて友来たる

コメント    この記事についてブログを書く
« 行春の点描 姫女菀 | トップ | 夏来る »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

slow gourmet」カテゴリの最新記事