陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

さらば 南ぬ島 石垣

2023年04月27日 | slow journey

三泊四日の石垣島の旅をいよいよ発つ日がやって来た。ホテルから空港までお迎えのタクシーに乗る。

石垣島ではタクシーが安い。何と言っても初乗り運賃が安いので安いのだ。数回タクシーに乗ったが、空港まで乗ったタクシーの運転手さんが一番饒舌であった。石垣島のタクシー運転手さんは寡黙である。初めは愛想がなくて怖いなと思ったがどうやらシャイなのだとか。で、この運転手さんは結構話しかけてくれた。ところがしばらくして無線が入る。どうやら客を乗せ間違えたらしい。「ちょっとエアコンきつくしていいですか?」と言ってたから、大丈夫ですよと言いながら内心は相当焦っていたのではないか?でも本来の乗る予定のタクシーが持て余しているだろうからうまくチェンジできているとは思うのだが。きっとこの方は後から会社から叱られるだろうなあなんて思いながら空港に着く。

空港敷地に入る道路の植込みに「南ぬ島 石垣空港」との石碑があった。「ん!なんて読むのかな?」どうやれこれは「ぱいぬしま」と読むらしい。八重山言葉で南の島という意味である。

オンラインチェックインを済ませて、五分遅れで帰還機は離陸した。良い天気である。沖縄辺りまで眼下には珊瑚礁の島々が見える。このエメラルドグリーンの海ももう何年かは見ることはないだろうな。いや、ひょっとしたらもう見る機会は無いかもしれない。そう思うとなんだか愛おしい景色である。

関空まで機上三時間ほどの旅。沖縄本島を見て、四国の足摺岬を見て、やがて機影は神戸空港を捉える。山並みは摩耶六甲山系。懐かしい我が街神戸の景だ。しかし海の色が八重山とは全然違う。

神戸を通過して機影は大阪湾を湾外沿いに南へ。やがて関空への離陸体制に入った。堺あたりのコンビナートの景が見える。都会の景である。さて、心を切り替えないといけない。と思ううちに関空に無事茶着陸。関空にはLCCのピーチ機が目についた。

 

関空からまた海を渡って神戸空港ターミナルへ。人生で初めての八重山諸島、石垣島への旅。しっかり私の記憶とこのブログに綴っておきましょう。完

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うみんちゅ(海人)居酒屋

2023年04月26日 | slow gourmet

石垣島の夜の街は石垣港の近く。ここにはぜひ立ち寄っておきたい。島の人たちが普段使いする居酒屋へ行かなくちゃ。ホテルのコンシェルジュに地元使いの店をと尋ねて教えてもらった店を二軒チョイスしたものの、近々の予約では難しいか?やはり一軒は満席だった。

しかし二軒目の店は、しばらく待って七時半なら行けるとのこと。ラッキー!ホテルから一時間に一本の路線バスに乗っていざ港町へ。バスの運転手に聞いたら終点のバスターミナルで下車して下さいと。着いてから地図を確認していたら、その運転手さんが我らの所まで来てくれて、行先を聞いてから道順を教えてくれた。島の人は優しいな。

廃墟みたいになっている旧石垣市役所の通りを通って少し迷う。ちょうど通りがかりのたぶん地元のおばさんに聞いたら、ご親切にまた教えてくれた。ということで何とか件の居酒屋へ。

オリオンビールに泡盛を呑みながら、まず刺盛を。これが二人前かと思うほどの量でびっくり。しかも安い!鮪も旨かった。石垣島では春に鮪が獲れるので出回るのだとか。海ぶどうも新鮮でぷりぷり美味でありました。アバサー(はりせんぼん)の天ぷらも名物とか。地元で愛されている居酒屋と言う感じでよろしゅうございました。仕切りで区切られたお隣では欧米系のファミリーが、生もの大丈夫なのかなと思いましたが美味しそうに食べておりました。ごちそうさまでした。

 

 

◇海人居酒屋 源総本店               沖縄県石垣市大川286 ウィズビル 2F

 
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石垣サンセットクルーズ

2023年04月25日 | slow journey

ハワイをはじめアイランドリゾートの定番と言えば、やはりサンセットクルーズだろう。

川平湾のグラスボートで少し船酔いしたのでこれが気になり、また船に乗るのはあまり気が進まなかったが、一人旅ではない故自分の勝手気儘という訳にはいかない。ホテルまで迎えに来てくれた送迎車で数人と石垣港へ向かう。

船長とお姉ちゃんと言うにはちょっとしんどいおばさまガイドが乗船。その日の日の入りに合わせていざ石垣港を出発。といっても遥か彼方まで行くわけではない。港内の波止を抜けて少し停泊しながら沈む夕日を眺めるのである。

西表島(いりおもてじま)に沈む夕日が絶景なのであるが、ガイドさんによると、西表島は熱帯雨林気候なのだそうだ。ということは島の空には大概薄い雲が架かっていて、絶景の夕日が常に見れる訳ではないらしい。そんな日は稀なのかな?「もっと早く言ってよ」とは思うが、そんなこと事前に言ったら商売に差し支えるから言わないわな。で、やはり薄雲が架かっていてご覧の通りのサンセットでありました。まあ致し方ございません。これも自然なのであります。

パラセイリングをしている人がいました。

またこの港には海上保安庁の巡視船などが数隻停泊しておりました。やはりこの海域の緊張を見た思いがいたしました。領海を守る艦長のサングラス という海上保安の日に投句した句を思い出しました。日本のためにこの海域を日夜守ってくれている人たちに、感謝の気持ちを改めて抱きました。

またいつか来たら、今度は最高のサンセットを見たいな。何とか船酔いはせずに済んだのでほっとしたのでした。

大夕焼戦艦大和眠る海

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エレラルドの伝説 KABIRA BAY

2023年04月23日 | slow journey

大そうなタイトルを付けてしまった笑

石垣島随一の景勝地“川平(かびら)湾”へ。全国で八か所しかない国指定の名勝地に選ばれいるという。青い海と湾内に浮かぶ島々の景が景勝地に選ばれているのである。

エメラルドグリーンの海の色は白砂の反射によって醸し出されるのだと言う。その白い砂は珊瑚の欠片が砂となったものらしい。なるほど。南の島がエメラルドグリーンなのはそういうことなのだ。

ところでその珊瑚礁であるが、近年の地球温暖化の影響で珊瑚が海水温の上昇で死んだりするという。それを解決してくれるのが台風なのだと、別の湾内クルーズの船長さんが教えてくれた。台風が来て海水が混ざることで珊瑚も再生するのだという。南の島で台風は避けられないもので、どちらかというと忌避したいものだと思っていたが、こういう効用もあるんだなと知った。やはり自然の循環は大事なのである。

さて、ここの観光の目玉はやはりグラスボートである。という訳で乗り込むことにした。

珊瑚礁を棲家とするおさかな君たちをボートの底から眺める。やはり人気はクマノミのようで、船頭さんが「イソギンチャクの辺りにクマノミが居ますから探して見て下さい」と言う。目を凝らしてみているとクマノミを見つけることができた。しかしちょっと珊瑚礁の外に出たら波に揺られて船酔いを覚えてしまった。底を眺めながらの波の揺れは三半規管を刺激したようだ。

川平湾の海の色は確かに美しかったが、グラスボートは正直そんなに感動的ではなかった。生の生態が見られるとは言え、やはり都会の人たちは素晴らしい演出の水族館で見慣れている。ちょっと傷がかったやや曇ったボートの底の硝子では正直物足りない。でも若者たちはスキューバダイビングで堪能できるが、高齢者はそうはいくまい。だから旧き良き昭和の観光であってもこのグラスボートは存在価値があるのだ。

大手のリゾート会社がセンス良く開発すればまた違うのだろうが、それには私も反対である。たとえ昭和な運営であっても、島の人たちが自らすることで愛情を持ってこの自然を守ってくれると思うのだ。地元経営ではそんなに設備投資もできないだろうけれど。やはり観光客が訪れないと維持も難しいかな。だから本土からどんどん観光に来てお金を落とすことが支援になるのだ。ったく、偉そうにそんなことを考えながらグラスボートを下船した。そんなマーケティングのことなど余計なお世話だろう。帰りはここに棲んでいるらしい孕み猫ちゃんに癒されたのであった。

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ヤエヤマヤシ群落へ

2023年04月21日 | slow journey

石垣島最北端の平久保崎から一路県道206号線を南下

東シナ海に面する米原ビーチを経て石垣島と西表島だけに自生する国指定の天然記念物ヤエヤマヤシ群落へ。鬱蒼と茂るヤシ群落は南国のジャングルのような雰囲気。屋久島のようにそんな先まで歩かずに見られたのが良かった。

帰りは入口にある売店でサトウキビジュースを一杯。これが甘くて何とも美味。石垣島で印象に残った食べ物はと問われれば、間違いなくこれも一つに挙げる。どんな御馳走よりも印象に残った旨さであった。たかだか一杯三百円なのだが。

サトウキビが束で水に晒されていた。

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岬めぐり 玉取崎から平久保崎へ

2023年04月19日 | slow journey

ひねもすホテルのプールやプライべービーチで過ごすのもなんか勿体ない(こういう所が日本人気質なのだ)。で、レンタカーを借りて島内を巡ることにした。石垣島は車があれば一日あれば十分周遊できるという。予定があって一日は使えないので六時間だけを使い左廻りに島内巡りへいざ出発!搭載のナビには、過去に利用した人の行先が履歴で残っているので、それを検索していけばほぼ一本道なので迷うことはない。

まず目指したのは玉取崎展望台。車もあまり見かけない快適なドライブ。展望台からは島の山並みや牧野、自然の海岸線、エメラルドのリーフが一望できた。

海紅豆(かいこうず)つまり梯梧(デイゴ)の花が咲いていた。デイゴは沖縄県の県花である。そしてハイビスカスも。やはり南国には紅い花がよく似合う。

 

ヘブンリーブルーの朝顔に夏薊(あざみ)も。

 

玉取崎を後にして、石垣島最北端の平久保灯台へ。エメラルドグリーンと真青の海を借景に万緑が雪崩れる景、そこに交わらず建つ白亜の灯台。この景がたまらんのだな。私のような灯台フリークには癒される景だ。

 

さて、あまりゆっくりしていると時間がなくなってしまう。北端の平久保崎灯台を後にして、一路川平(かびら)湾を目指すことに。途中でヤシの群落があるとあった。そこも寄ってみよう。

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リゾートウェディング

2023年04月18日 | slow value

久しぶりの結婚式の参列である。

前回の結婚式参列ははて、いつだったか?記憶にないほどこういうハレの舞台は超久しぶりだ。

家族と親しい友だちだけの結婚式。シンプルなリゾートウェディングであった。思えば自分たちの時代は一族郎党、会社のお歴々が参集してのホテルでの結婚式が主流であった。当時有名だった結婚式場〇〇殿での超派手な演出の結婚式が一部では人気を博していた。〇〇殿が主催するハワイへの新婚旅行がダントツの送客数を誇ったとニュースで見たことがある。結婚式にお金をかけるのは好きではなかったが、親の希望もあってそういう結婚式であった。

だからこういうシンプルな結婚式はいい。遠くサンゴ礁の海を眺めながら永遠の愛を誓う。自分も時間を巻き戻せるならばこういう結婚式が良かったかな?でも男は結婚式なんてなんか面倒くさいなと思うものである。

風光る大海原へ誓ふ愛

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八重山の居酒屋

2023年04月17日 | slow gourmet

石垣島は八重山諸島の島である。来てみて解ったのだが、石垣島は八重山諸島のいわば県庁所在地のような島。石垣市という市がある。沖縄から411キロ離れている。

沖縄県は大小146の島々から成り立っている。沖縄本島を中心にした沖縄諸島と宮古諸島、八重山諸島に分けられている。そして宮古・八重山諸島のふたつを合わせて「先島諸島」とも呼ばれるのである。これで八重山と先島の区別がやっと理解できたのである。あ、それとあの尖閣諸島もありますね。

「八重山」とは、八つの山という意味で、八つの山とは石垣、西表、小浜、竹富、新城、波照間、鳩間、黒島を指すという。石垣島といえば高校野球で有名な八重山商工がある島。プロ野球で活躍した大嶺兄弟が有名だ。

さてと蘊蓄はこれ位にして、八重山料理の夜を楽しみに外出。予約していた居酒屋へ。石垣島の夜は港周辺の繁華街は予約していないと入れないらしい。島の人も繰り出すから予約は必須なのだと。コロナなんてどこ吹く風だ?という感じでこの賑わいはなんかわくわく。

店の名前にもなっている石垣島名物のアダンの芽チョンプルー、島たこの唐揚、もずくの天ぷら、島らっきょうの浅漬、島豆腐、八重山そばチャンポンなどを注文しました。

 

ビールは勿論オリオンビール。このビールは私好みのお味でした。そして何と言っても泡盛。さすがに日本酒は品書きには載っておりませんでした。

毎晩、島の人はよく飲むんだろうなあ。ごちそうさま。

◇あだん亭 石垣市大川430・1F東

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島旅 リゾートアイランド

2023年04月16日 | slow journey

石垣空港からタクシーで今回ステイするANAインターコンチネンタル石垣リゾートへ。

リゾートアイランドの旅の始まり。ホテルはオーシャンビューの最上階7階である。先週までは天候不順だったそうだが、訪れた日からはお天気に恵まれた。やはりこちらはもう夏である。ホテルのプールやビーチではもう泳いでいる人もいる。欧米系の旅行者もちらほら見かける。アジア系の旅行者は見かけなかった。

メインイベントは結婚式だが、それ以外はフリー。さて滞在の四日間、何をして過ごそうかな?

やはり南の島にはハイビスカスが良く似合います。

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神戸・関空ベイシャトルに乗る

2023年04月15日 | slow journey

関西国際空港への移動で、初めて海路のベイシャトルを利用した。目的地への直行便が関空からしか発着していないので関空を利用したのであるが、このベイシャトルはとても便利であった。

このシャトル便だがまず予約も決済もスマホで出来る。QRコードが発券されるのでこれで乗船手続きもできる。ちなみに飛行機もこの4月から利用するANAがオンラインチェックインとなった。スマホに馴れた世代にはコンビニエンス性があがって利用しやすくなった。私の世代ではまだ対応できるが、ただネットに不慣れな後期高齢者にはかなりハードルが高いかもしれない。というかほとんど無理かも?いつの時代でも技術革新で取り残されるのは高齢者である。

シャトル便の良さは大きく二点。何よりまず自家用車で神戸空港北の乗り場まで行けて、往復利用すれば駐車場が無料で利用できること。次に何と言っても関空まで海路は最短距離なので30分で行けること。これが魅力だったので利用したのであるが、なるほど神戸方面から関空へ行くのはこの船便、非常に使い勝手が良いと思った。神戸から海外に行く人は何日も無料で駐車場に車を置けるのでお薦めだろう。国内線利用であっても数日間の旅程では、伊丹や神戸空港を利用するよりは関空を利用して移動する人も結構あるのではないか?関空へは桟橋からバスで空港まで移動となるが接続しているので不便は感じない。旅行者にとって帰路はお土産などの荷物が多くなるし疲れているので、車のある人は家までたどり着けるのはありがたいものである。

さて関空から一路、とある所用で南の島に向かいました。

つづく。

 

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