ホトトギス新歳時記、六月の候の最後に並んでいる季題は、「御祓(みそぎ)」、「形代(かたしろ)」そして「茅の輪(ちのわ)」
「御祓」は陰暦六月の晦日に、諸社で行われる神事で、名越(なごし)の祓(はらへ)、または夏越の祓、夏祓(なつはらへ)とも言われています。御祓は十二月にもありますが、夏祓をもって季題とすると書かれています。
上賀茂神社に参詣しました。設えられた茅の輪を八の字に潜って、息災、厄除の御祓をいたしました。茅の輪は「菅貫(すがぬき)」とも「菅抜」とも言います。
形代があったので、それに名前と年齢を書いて納めました。「形代」は御祓のときに人の形に切ったものに名前を書いて、身体に触れたり、息を吹きかけたりして、人形に穢れを移してお祓いをします。上賀茂神社には小流れがあり、あとでそれらを神官が流してくれるそうです。
今年一年息災で俳句仲間とともに俳句ができますように…御祓と願い事を込めて形代に名前と年齢を記しました。この日は京都らしい蒸し暑い日でしたので、境内脇の休憩場所で巫女姿の女性にアイスコーヒーを所望してしばし涼をとりました。