陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

上賀茂神社 夏越の祓

2023年06月30日 | slow life

ホトトギス新歳時記、六月の候の最後に並んでいる季題は、「御祓(みそぎ)」、「形代(かたしろ)」そして「茅の輪(ちのわ)」

「御祓」は陰暦六月の晦日に、諸社で行われる神事で、名越(なごし)の祓(はらへ)、または夏越の祓、夏祓(なつはらへ)とも言われています。御祓は十二月にもありますが、夏祓をもって季題とすると書かれています。

上賀茂神社に参詣しました。設えられた茅の輪を八の字に潜って、息災、厄除の御祓をいたしました。茅の輪は「菅貫(すがぬき)」とも「菅抜」とも言います。

形代があったので、それに名前と年齢を書いて納めました。「形代」は御祓のときに人の形に切ったものに名前を書いて、身体に触れたり、息を吹きかけたりして、人形に穢れを移してお祓いをします。上賀茂神社には小流れがあり、あとでそれらを神官が流してくれるそうです。

今年一年息災で俳句仲間とともに俳句ができますように…御祓と願い事を込めて形代に名前と年齢を記しました。この日は京都らしい蒸し暑い日でしたので、境内脇の休憩場所で巫女姿の女性にアイスコーヒーを所望してしばし涼をとりました。

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季題 山梔子の花

2023年06月28日 | nonoka

山梔子(くちなし)の花があちこちで咲いています。夏・六月の季題です。紫陽花と並んで咲いている植込みもありますね。

先日の吟行では、ちょうど山梔子と十薬が咲いていたので、それぞれの匂いを体験してもらいました。十薬は花ではなくて葉っぱを擦って、その匂いを嗅いでもらいました。十薬の匂いを知っている人は決して嗅ごうとはしませんでしたが笑

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季題 睡蓮

2023年06月27日 | nonoka

睡蓮(スイレン)は夏・七月の候に載る季題です。庭池などによく咲いています。

水蓮と書く方もいらっしゃいますが、基本、睡蓮です。何故なら夕方には閉じてしまうから。

未草(ひつじぐさ)とも言います。蓮よりも小振りです。

睡蓮の眠くなりたる夕間暮

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わたしの酒呑録 元祖鬼ころし

2023年06月26日 | eau de vie

鬼ころしを頂きました。これが元祖の鬼ころしだそうです。飛騨自慢鬼ころしとあります。

純米大吟醸、蔵出し限定秘蔵酒とも銘打たれてました。なんか仰々しい感もしないではないが、全国に“鬼ころし”は沢山存在することを考えると解らないでもないかな。鬼ころしなる銘柄は北は北海道から南は九州まで存在するとか。それだけ人口に膾炙した銘なのでしょうね。

元祖を自称する老田酒造さんのHPにはこうありました。“古来より日本で疫病は鬼が引き起こすと言われてきました。 「鬼ころし」の元祖である老田酒造の「飛騨自慢鬼ころし」は、 ラベルに疫病除けの神様である鍾馗(しょうき)様が鬼を退治する様が描かれています。 コロナ禍の終息を願い、鬼ころしで乾杯してみてはいかがでしょうか”

やはり古来より疫病退散は大きな命題だったのです。天神祭も祇園祭も然りでした。コロナの終息を願って、では一献を傾けませう。

◇老田酒造                     岐阜県高山市清見町牧ヶ洞1928

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幸せ昼ごはん 渡り蟹の生パスタ

2023年06月25日 | slow gourmet

久しぶりに吟行前の靭公園ランチ探訪会を呼び掛けたら、俳句も楽しいが食べることはもっと楽しい!?というメンバーが集まりました。探訪会の第一回は台湾焼きそばを楽しむ会、二回目は日本そばを楽しむ会、そしてイベリコ豚の酢豚を食べに行ったり、カレーとチャイやアジアンテーストな薬膳料理を楽しんだりしてきました。吟行句会だけやって帰るには惜しい。この靭公園界隈には素敵な店がいっぱいあるグルメゾーンなのです。行列のできるパン屋さんもありますし、買ったワインを飲めるワイン屋さんもあります。

今回は生パスタを食べに行こうという企画で、なにわ筋を渡って庭球場のある靭公園の最西側南のお店へ。カウンター十席程度の小箱なトラットリアなので予約はできない。行列に並ぶことも覚悟で昼の開店早々に伺ったが、幸い行列もなく一番客で入店することができた。

お目当ての生パスタランチは四種類あって、そのうちのワタリガニのトマトクリームソースか黒毛和牛のトマトクリームソース、どちらにしようかと迷ったが、ワタリガニを選択。きしめんのようなパスタ(タリアテッレ)に蟹のほぐし身のソース。ワタリガニの風味を十分楽しめる。本当に蟹を食べているなあと実感できる生パスタでありました。思わず勿体ないので、もう一人の句友と白のグラスワインを頼んでしまいました。パンも美味しかったです。

やはり素敵なランチをしたときは豊かな気分になれます。次回はこの辺りはカレーの激戦区でもあるので、手前にあった行列のできるカレー屋さんにしようとかなと。次回をお楽しみに。ごちそうさまでございました。

◇トラットリアデジナーレ              大阪市西区靭本町2-6-13

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わたしの酒呑録 七笑

2023年06月23日 | eau de vie

旅先からとある俳人が送ってくれました。       木曽のさけ、七笑です。

“木曽路はすべて山の中である。あるところはづたいに行くの道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。”

島﨑藤村の“夜明け前”の冒頭の一節。

やはり木曽と言うだけでもう物語を感じてしまう。そしてそこで醸される酒なのだ。ならば早く酔いたいでござる。

創業明治25年(1892年)、長野県木曽郡木曽町にある七笑酒造。はるか御嶽山より蔵に湧く清らかな軟水で仕込む、淡麗なキレの中に旨さが際だつ、旨酒。とあった。

ありがとう。酔いに任せて心は木曽路へ飛んでおりました。ごちそうさまです。

◇七笑酒造                     長野県木曽郡木曽町福島5135

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子規庵の未央柳

2023年06月21日 | nonoka

未央柳があちこちの植込みで見かけます。六月の季題です。長い睫毛のような金の蕊が特徴です

似た花に金糸梅があります。これも街路樹などの植込みによく咲いているので紛らわしい。見分け方は長い雄蕊があるかどうかです。睫毛の長い方が未央柳ですね。

最初の未央柳の写真は2019年に東京根岸の子規庵で撮ったものです。子規庵はしばらく閉館していたようですが、この春より再会しているようです。またいつか句仲間を連れて行ってみたいと思ってます。そう思っていればその機会は訪れるでしょう。描いた夢はいつかは必ず実現するものです。

子規愛でし未央柳でありしかな

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季題 立葵

2023年06月20日 | nonoka

今年も立葵(タチアオイ)があちこちで咲いています。ホトトギス新歳時記では葵として載ってます。

葵はアオイですが、旧仮名遣いでは「あふひ」と書きます。ふつう葵と言えばこの立葵のことを指します。六月ごろ、葉のつけ根に五弁の花をつけ、順に咲きのぼる。花の色は紅、淡紅、白、紫などで八重咲きもあると。

さてこの立葵は大阪は淀屋橋の中之島図書館近くで見つけました。数か月に一度、中之島図書館に行きます。ここでしか置いてない新聞や資料のバックナンバーを閲覧にし行きます。やはり永年通っていた大阪をたまに訪れる機会にもなって、私にはよいルーティーンとなってます。

遠く見て何を思うや立葵

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季題 麦酒(ビール)

2023年06月19日 | slow gourmet

梅雨晴間、日中の気温も上昇。そろそろ麦酒(ビール)が旨い季節となって参りました。ビールはお腹が張るのであまり飲まないという御仁もいらしゃいますが、「とりあえずビール!」という方も、ずっとビールという方もいらしゃいます。

もちろん!麦酒(ビール)は夏の季題です。楽しい季題です。ホトトギス新歳時記にはこんな例句も。

独り生く何時かビールの味おぼえ 江口久子

こんな句大好きです!ちょっとしたペーソスを感じます。

ビールよく減る日の我が家活気あり

この句も好きですね。きっとこの家は猛虎ファンなのでしょう笑

さて、久しぶりにビールを飲みに行こうと思いました。神戸でビールと言えば、やはりニューミュンヘンが浮かびます。夕方五時くらいに入店。やはりこの時間帯はシニアが多いです。七十代と思しき女性のグループがすでに祝杯を挙げておられました。

ハーフ&ハーフから始めて生ビールを三杯。やはりビアホールで飲むビールは最高ですね。ニューミュンヘンといえば鳥唐。ここの唐揚はさくさくしていてビールにとてもよく合います。ごちそうさまでした。

◇ニューミュンヘン神戸大使館            神戸市中央区三宮町2丁目5-18

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季題 雛罌粟

2023年06月16日 | nonoka

神戸フルーツフラワーパークに雛罌粟(ひなげし)がいっぱい咲いていた。

雛罌粟は五月の季題である。楚王の寵姫、虞美人が死後この花に化したといって、虞美人草の名も頂く。罌粟(けし)の花とは別種で栽培は自由とある。洋名はポピー。この名の方がピンとくる人が多いのではないかと思う。

ポピーと聞けば、関西の人間はどうしても芳香剤を思い浮かべてしまう。オール阪神巨人の阪神がCMで言ってた「車にポピー!」という文言が脳裏に浮かぶ。それだけCMっているのはすごい力があるのだなと改めて思う。雛罌粟と言えばアグネスチャンの歌も思い浮かべるのだが…。

野に咲けば雛罌粟は野に似合ふ色 汀子

そうなのだ。雛罌粟は芳香剤ではないのである。陳謝!

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