鷹の渡り探鳥俳句会に参加した。
場所は神戸は高倉山。通称おがら山。
40名弱がおらが山の展望台に陣取って
はるか上空をやってくる鷹を待った。
日本野鳥の会の方によれば
台風一過の雨上がりのこの日は
鷹の渡りが見られる絶好の日和らしい。
雨で脚止めを強いられた鷹たちが一斉に
渡りを始めるからだ。鷹の渡りのルートは
およそ信州から大地溝帯に沿っているという。
神戸では六甲山系から明石海峡大橋を抜けて
四国へ渡り南下するのだとか。鷹の種は
大方はサシバ、そしてハチクマにノスリだ。
この日はなかなか見えなかったが
ノスリが一羽風切るように大橋を越えていった。
そして数羽ずつのサシバの渡りが
遥か東の雲間から見えはじめる。
圧巻は二十数羽のサシバの鷹柱。
鷹柱とは鷹が上昇気流を捕らえて飛行高度まで
高く舞いながら上昇する樣を言う。
鷹の渡りは鳥肌が立つほど素晴らしい光景だ。
大空高くあっという間に海峡へ消えていく。
その孤高さや気高さにぞくっとするのだ。
数々の鳥の渡りの中でも
鷹の渡りはまさしく王者の風格である。
大空へ孤高の翼鷹渡る
写真はイメージです。(秋の空)