陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

街の面白看板 スターダスト

2022年07月31日 | slow culture

街の面白看板シリーズ。このところ
きわもの看板が多かったので、今回は
ちょっと普通の看板を。
何が普通かようわからんけれど。
STARDUST CLUB…何かインタレスト。
スターダストと言えば星屑とか宇宙の塵
遠くの星団を指すとも言う。

わたし的にスターダストと云えば
これはもうナッキンコールに尽きる。
1927年、昭和2年に作曲された
ジャズのスタンダードナンバーで
追憶の恋のバラードである。

Stardust - Nat King Cole


And now the purple dusk of twilight time
夕暮れが訪れ 黄昏が辺りを染めてゆく
Steals across the meadows of my heart
僕の心にある草原も夕闇の中に
High up in the sky the little stars climb
小さな星達が空高くで輝いている 
(洋楽の奇妙な和訳 ハルさんより引用)
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晩夏の空

2022年07月30日 | slow life

温度計はぐんぐん上昇。
とどまることのない暑さがつづく。
夏真っ盛りという日々なのであるが
ふと空を見上げると行合(ゆきあい)の空。
晩夏の空模様である。そう。
秋はもう静かにしのび寄っている。
立秋まであと一週間あまりとなった。

流れゆく雲の高さや夏深し
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季題 団扇

2022年07月29日 | slow haiku

連日の猛暑。若い子たちが携帯の
扇風機を持ってるのをよく見かける。
中年以降の人が持ってるのは見ないから
これは若い人の流行りなんだろう。
でも冷風にあたっていると、肌や目が乾燥する。
冷房も然り。冷房に扇風機なんか廻せば
もう目が乾燥してとても辛い。歳である。
眼科で処方されたヒアルロン酸が入った
ドライアイ用の目薬をずっと注している。

さて、いつものように前置きが長くなったが
夏の季題といえば団扇(うちわ)そして扇。
団扇なら扇ぎ続けるのは手作業でしんどいので
肌や目が乾燥するところまでは行かないかな。

団扇も新しいものもいいけれど
使い古した古団扇も風がなじんでいいもので
ございますです。

ちょうど良き風の按配古団扇
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幸せ昼ごはん 鉄火定食

2022年07月27日 | slow gourmet

いやあ、昨日は暑うございました。
車で市街を走っていて、ふとパネルの
温度計を見たら、夕方というのに37℃。
これは夜も結構な熱帯夜になりそうだ。
やれやれと思いつつ、南の空、大阪湾辺りが
なんか昏いので、雨雲レーダーを見たら
赤い色をした雨雲の塊が。北上しているようだ。
湾上では稲妻がピカピカ光っている。
綺麗な形の稲光だ。しかし音は中々来ない。
まだ遠いかなと思っていたら、やがて
神戸市内も昏くなって雨が降り出した。
当面はこんな天気が続くのだろう。

さて、あまり暑いので汗を掻くから
寿司を食べたくなった。ご近所のお寿司屋さんへ。
ここは昔は六甲の二号線沿いにあった。
御影に移ってからもうだいぶとなるが
久々に訪ねてみた。鉄火定食をいただきました。
これが握りに鉄火巻がついたかなりのボリューム
赤だしも付いてお得な定食となっていました。
やはり慣れ親しんだ昔からの味というものは
どこか落ち着きます。大将は痩せておられたが
元気で握っておられました。ごちそうさまでした。

◇板前にぎり 六五寿司 御影店
 神戸市東灘区御影1丁目4-21
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街の面白看板 占い屋

2022年07月26日 | slow culture

占い屋さんの看板は結構好きである。
あればしげしげと眺めてします。
占い屋の看板はどことなく妖しい感じが大事。
ありきたりな文言ではそそられない。

さて、この看板。オカマと匠とあった。
その下にmomo占いサロンと。
いやあ、これはそそられるなあ。
その上に絵硝子の窓があって尚更だ。

匠という漢字が効いているなあ。
オカマと匠という二物衝撃の取り合わせ。
ただ気になるのは「サロン」ということ。
サロンとは占い屋に非ず。占いサロンということ?

昔北新地のオカマというかニュハーフのラウンジに
接待で何回か行ったことがあった。そこのマスター?は
相良直美風で名前は太郎と確か名刺にあった。
この方はひょっとしておなべだったかも?
ニューハーフショーのステージが売りだった。
ここのニュハーフはかなりのレベルだったと思う。

それにしてもオカマの人とかは頭の回転が速い。
なおかつトークのテンポも無茶苦茶速い。
ぱっと切り返さないと呑まれてしまう。
そんな丁々発止のやりとり。決して
気は抜けないけれどそれはそれでとても楽しかった。

あの頃はまだLGBTなんて言葉のなかった時代。
美しかったあのニュハーフたちは今はどうしている
だろうか?体の改造にうん百万、いやうん千万と
投資していた彼女たち。
その老いの姿がどうしても想像できないのだ。
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季題 雲の峰

2022年07月25日 | slow haiku

夏の季題に"雲の峰"があります。
ホトトギス新歳時記では七月の候です。
峰雲とも。また峯雲とも書きます。
傍題は入道雲。そうです。あの
もくもくとした入道雲が雲の峰です。
ゲリラ豪雨をもたらす雲ですが夏らしい季題です。

高濱虚子は
ぐんぐんと伸び行く雲の峰のあり
高濱年尾は
雲の峰崩れんとしてなほ高く
星野立子は
雲の峰人間小さく働ける
と詠んでます。

虚子、年尾の句は写生句ですね。
立子の句は取り合わせの句です。
いろんなアプローチができますね。

星野立子の句はなんか好きだな。
雲の峰を見ていると人間の活動なんて
なんて小さなものかと思ってしまいます。
でも、その小さな世界で悪戦苦闘している。
それが人間というものでもあります。

雲の峰を見ていると、そういう風に
ふっと己(おのれ)を客観的に俯瞰して
しまうことがあります。
そしてそれを言葉=俳句にすることで
自分を客観的に眺められることができます。

言葉でアウトプットすることで自分を客観視する。
実はこれメンタルケアの手法でもあります。
言葉にすることで、自分から離すことで
客観的に自分を見つめられることがあるのです。
そういう意味でも、私は俳句はメンタルケアに
適していると思っています。
もうひとつの俳句の魅力です。

虚子の言う"極楽の文学"とはこのことだと
私は思っています。実際、俳句に
救われたと語る高齢者は実に多いのです。
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噴水と少女

2022年07月24日 | slow haiku

大阪本町の靭公園には噴水がある。小流れがある。
ということは子どもたちの絶好の遊び場である。
家族連れは芝生の上にテントを張っている。
遊び疲れたらテントでお昼寝したりお弁当を食べたり。
若いお父さんはこの強い日射をものともせず
体を焼いている人も。私はと言えば
もうそんな時代は数十年以上も大昔のことだ。
今は日焼のダメージを防ぐため日傘の身である。
こういう場面を見ると老いと言うのは太陽から
遠ざかることなのだと思って少し寂しい気も。
まだまだ日陰の身になるつもりはないのだが。

さて、噴水の中で少女が水着姿で戯れていた。
まるで水の妖精。この景を何とか詠めないものか?
数人の俳人たちは思っていたと思う。あまりに
絵になる光景というものは案外詠み辛い。
案の定私はうまく美しく詠むことはできなかった。
しかし素敵に詠んだ句もあった。
なるほどこう詠むのか?
吟行には色んな気づきが溢れている。

噴水の綺羅より生まれ来し少女
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幸せ昼ごはん 東方美膳

2022年07月23日 | slow gourmet

この日は真夏の吟行教室の日。
熱中症にも注意しながら真夏の吟行を
完遂させなければならぬ。落伍者は出せない。
そのためにはちゃんと食事を取らないと
という訳である。まあこれは言訳だ。
要は俳句も好きだが美味しいものも
みんな好きだし食べたいのである。
食は万国共通なのである。

靭公園界隈のランチ探訪会も今回で5回目。
第1回は台湾焼きそば、第2回は日本蕎麦
第3回はカレーとチャイ、第4回は創作中華
イベリコ豚の酢豚と来て、今回はかねてより
マークしていたここのアジアン料理に設定。
靭公園界隈にはお洒落な店が多いので
この探訪会も吟行と同時に楽しみなのである。

さて、お目当ての店はアジアンテーストな夏館風設え。
女性に人気があるらしくでほとんど女性客ばかり。
料理の国籍は不明だが、どうやらシンガポールか
マレーシアといった風情である。とにかく
普通この辺りはビジネス街なので、週末は
ほとんど空いているのであるが、この店だけは
どうやら週末も忙しいらしくお客がひっきりなしだ。
何とか11時ならということで予約が取れたのであった。

さてランチメニューは人気の"東方美膳"に全員決定。
日替わり小鉢にジャスミンライスそしてデザート
小鉢に並べられた全9種。見ているだけで楽しめる。
パクチーはお好みで外すこともできる。
私はもちろんパクチーOKである。皆も同じだ。
どの小鉢もとても美味であったが、ジャスミンライスが
とても美味で驚いてしまった。外米と言えば
美味しくないという先入観がどうしてもあったので
その反動で驚いてしまったのである。昔の米不足を
知っている世代は外米でしのいだ経験がある。
外米しかなくて食べた経験。やはり口に合わなかった。
60代はこの話で盛り上がってしまった。
それにしてもパラパラ感がとても美味。やはり
素材とか炊き方とかが違うのなのかなと意見が一致。

香辛料もピリッとしてこれで活力補充完了。
さて、このランチで最低三句は作るように指示。
夏料理という季題があるよ。夏館でも詠めるよ。
皆「ええ~っつ!」と言いつつ、まんざらでもなさそう。
食事の後はジャスミンティーなどを注文。
テーブルに積ん読された画集などをめくりながら
みんな頭を回転させ始めている。そうそう。それでよし。

その後の句会ではその即吟の句が特選に。
やはりそれだけ今回のランチに感動があったのだ。
素直に詠む。これぞ正にアジアの純真?
なんか意味がようわからんけど、夏はやはり
アジアンテーストが最高ですな。ごちそうさまでした。

■CAFE SIK(カフェシック)
大阪市西区京町堀1-14-27

 
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鴨川の一景より

2022年07月22日 | slow value

思い思いに鴨川に涼む人たち。
この風景だけは今も昔も不変です。
違っているのはスマホをいじっている
ということだけでしょうか?

学生時代、先斗町北の突当り、三条下ル辺りに
"グラスホッパー"というパブがありました。
所属していた同好会のコンパはいつもそこでした。
ボトルはヘイグかカティーサーク、時には
ホワイトホースといった所が定番でした。

パブで思いっ切り呑んで、食べて、ダべって
そして店を撥ねた後はすぐの鴨川へ下りて
酔いを醒ましたりしていました。ときどき
興が高じて対岸まで鴨川を歩いて渡ったり。
今から思えば、たとえ羽目を外しても
京都という街は学生には優しい街でした。

夏の夜になるとカップルたちが夕涼みを兼ねて
鴨川の河畔に坐り始めます。
これがまた隣が気にならない距離というか
この距離感がまたちょうどよい按配なのです。
カップルたちの大方はまじめに語らっているのですが
70年代のあの時代、中には進歩的なカップルも居て
大胆に抱き合ったり、はたまたチューをしている
者たちもいました。それでもあの時代はまだ
授業中に突然革マル系が来てアジったり
大学側との公開団交なんかがキャンパスであったり
学生運動の立て看が至る所にあったりと
まだまだ学生運動の影を色濃く引き摺っていました。
神田川の四畳半派もいれば、ユーミン系の都会派も
混在しており、それでもそれぞれが我が青春を
謳歌していたように思います。懐かしい思い出です。

東山よりの月待つ床涼み
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街の面白看板 ビアホールのポスター

2022年07月21日 | slow culture

先斗町を歩いていたらこんなポスターが。
先斗町歌舞練場でビールが飲めるのだ。
ちょっとこのポスターにはそそられるなあ。

昔、京都で働いていたころ、夏になると
商工会議所主催の納涼会があった。
確かその時は商工会議所主催の支社長会
ではなかったかと記憶している。支社長会は
境遇が似ているので案外盛り上がるのだ。
会場は上七軒の歌舞練場のビアガーデンだ。
舞妓さんたちがお酌をしてくれたりして
ちょっとはんなりしたお楽しみの行事だった。

実は京都の支社長たちは結構大変なのだ。
何と言っても本社から京都に来る偉いさんや
その偉いさんが連れて来る重要なお客を
それなりの所に連れて行って接待しないといけない。
そんな場所も知らないとあいつは使えないとなる。
そのためには普段からそういう場所に顔が効かないと
いざというときに対応できないから、支社長たちは
普段でもそういう店に顔をつなぐために通う。
交際費なんてそうそうないから自腹を切ることになる。
まあこれも出世のための投資だと割り切れる者はいいが。
だから京都の支社長たちは意外と大変なのである。
気苦労が多いのだ。大企業なんかは特にね。
逆に言えば、大企業の京都支社長は出世への登竜門
ともいえるのだが。

そんなことを思い出しながらこの先斗町歌舞練場の
ビアホールのポスターを見入ったのであった。
しかしこんな綺麗な芸妓さんが接待してくれるなら
行ってみたいような。なんちゃって。
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