陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

秋の空

2020年10月31日 | slow life

久しぶりに吟行に行って来た。
やはり戸外へ出て自然に触れるのは
とても気持ちいい。

天高し…秋の空を見ていると
心にもそんな空が広がってくるようだ。

小鳥は啼き、花は咲き、草は靡く。
秋を惜しむようによく歩いた一日であった。

一刷毛の風のスケッチ秋の空
コメント

秋桜(コスモス)

2020年10月30日 | nonoka

コスモスは和名では秋桜。
外来種だが人気のある花である。
きっと、外来種の割には、どこか
楚々とした風情が日本人にあうのだろう。

♬薄紅の秋桜(コスモス)が 秋の日の
何気ない 陽だまりに揺れている
この頃 涙脆ろくなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
独り言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る♬

コスモスを有名にしたのは
何と言っても山口百恵のこの曲。
当時、文学性を感じる上質な歌詞だなと思ったら
作詞、そして作曲もさだまさしさんであった。
さりげない日常を感性豊かに切り取る才能はさすが。
彼が俳句を創ったならきっと一流俳人だろう。

この曲で、さらにコスモスは日本の花となった。

コスモスの風の中ゆく君の影

神戸・しあわせの村にて
コメント

後の月

2020年10月29日 | slow life

今宵は十三夜、後の月である。
つまり陰暦九月十三日の月のこと。
昔の人はふたつの月見を楽しんでいた。
こちらは栗名月、または豆名月という。

私は十五夜よりも十三夜の方が好きである。
世間もあまり騒がないし、少し歪んでいる月が
なんとの風情があるように思うのだ。

もう逢へぬあの人のこと十三夜
コメント

虫鬼灯

2020年10月28日 | nonoka

虫鬼灯(ほおずき)を見つけました。

虫鬼灯とは袋の繊維を遺して虫の食った鬼灯のこと。
ほんにレースのように中の赤い実が透けて見えて
自然の細工とは何とも美しいですね。

しばし見惚れておりました。

昔は女の子たちが、この鬼灯の実を
口に含んでぎゅー、ぎゅーと鳴らしたもの
とありますが、さて今、そんなことをして
遊ぶ女の子はいるのだろうか?

ほゝづきの鳴る母の口児に不思議 千原叡子
コメント

榠樝の実

2020年10月27日 | nonoka

とある邸で開催される句会。
みんなそれぞれ邸の庭を散歩して
句を詠んでいます。

榠樝(かりん)の実が生っていました。
榠樝はどこか愛嬌があります。
いびつなところがいいですね。

榠樝は果物としてそのまま食べるのは
ちょっと無理だけれど、カリン酒や
のど飴になったり、いろいろと
人間さまのお役にたってます。

鼻を近づけてみて香を嗅いでみました。
微香が鼻孔に。なんちゃって。

人生にまんまるは無し榠樝の実
コメント

三人娘コンサート

2020年10月26日 | slow culture

コロナの影響でしばらく自粛していたが
久しぶりのコンサートへ。

三人娘と銘打ったコンサートである。
はて?三人娘とは誰でしょう?
伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりである。
このお三方ももう懐メロに近くなってしまった。

此の日、園まりさんは車椅子であった。
膝を骨折したと語っておられた。

懐かしいナンバーにしばし時間を忘れる。
このお三方ももう七十代半ばである。
一番元気だったのは中尾ミエさん。
この人はかなり鍛えておられると思わせる
体つきに声量であった。現在、ミュージカルを
こなしている現役というのもうなずける。
伊東ゆかりさんは好きなタイプであった。
ちょっと腰回りが熟年という感じの体形だったが
まだまだ魅力的である。園まりさんは
車椅子ということもあってか涙もろかった。
それでもあの歌声には往年の色気がありました。

それにしても七十代にして、こうして美しいのは
舞台に立って見られているということが大きく
影響していると思う。人は、特に女性は
見られているということが美しく居る秘訣
なんだなとつくづく思ったのであった。
歳を取るとこういう意識の差が歴然としてくる
ように思う。若さとは刺激である。
だからこうしてコンサートに行ったりすることも
若さを保つ秘訣なのだなとも思うのでありました。

コメント

木犀の花

2020年10月17日 | nonoka

金木犀の香が漂うと秋たけなわだと感じる。
細かい花が樹下に散り敷いている様も
なかなか風情である。

中国原産で橙色が金木犀と言い
白い花を銀木犀と言う。
銀木犀は少し遅れて咲くとある。

木犀の香より目醒める朝(あした)かな
コメント

わたしの酒呑録 雪彦山

2020年10月15日 | eau de vie

姫路駅南側にバンサンカンがあります。
あのバンコの焼肉のタレではありません。
漢字で書くと「播産館」。
公益財団法人姫路・西はりま地場産業センターが
運営する地場産品のお店です。
西はりまの地酒の色んな銘柄を販売してます。

雪彦山は好きな銘柄。
雪彦山の伏流水で作ったはりまの地酒です。
こんなボトルがありました。
キャップがコップになってます。
きっとこれは旅のお供のお酒でしょう。

こんなボトルを見たら、これを買って
列車でふらっと旅をしたくなりました。
瀬戸の海を車窓に眺めながら
するめなんかを齧って一杯呑んで
いつの間うとうと。そんな旅です。

■雪彦山 純米酒
壺坂酒造
姫路市夢前町前之庄1418-1
コメント

筒美京平さん逝く

2020年10月14日 | cocoro

偉大な作曲家、筒美京平さんが亡くなった。
享年八十歳。

シングル曲総売上枚数約7560万枚、歴代1位。
著作のベストスリーは
「魅せられて」(1979)約123万枚
「スニーカーぶるーす」(1980)約104万枚
ブルー・ライト・ヨコハマ(1968)約100万枚

My favorite song
・ブルー・ライト・ヨコハマ(1968)
あのマイナー調がエキゾチックだった。
・17才(1971)
南沙織の鮮烈デビュー
・さらば恋人(1971)
わが青春の唄?
・木綿のハンカチーフ(1975)
浪人時代。北新宿の深夜喫茶の
ジュークボックスでよく聞いた思い出。
・セクシャルバイオレットNo1
カラオケでよく唄った時期も
・サザエさん
エンディングを聞いたら日曜が終わるブルー

“作品には聴く人それぞれに好きなところがあって
自分でこういうふうに作ったと言うのはおこがましい”
とか
“大ヒットした曲には必ず過去の作品にはない
何か新しいものが加わっている”

などの語録は私のテイストに合う。
とても研究熱心で、こういう
どちらかと言えば表に出ないという人柄に
魅かれた人のひとりである。

筒美京平というペンネームも
語源は“鼓響平”だったのだと知る。
彼のようなクリエーター像は憧憬である。

2020年10月7日逝去。
謹んでご冥福をお祈りします。
コメント

うまいもの選 おはぎ

2020年10月12日 | slow gourmet

東神戸で昔からあるおはぎの店と言えば
ナダシン。国道二号線沿いにあります。
昔は富士映画と云う映画館があって
その向かいがお店でした。

おはぎと阿べ川もちはよく食べました。
灘っ子なら誰でも知っている店です。
社屋の屋上にお稲荷さんがあって
小さい頃はちょっと不気味でした。

確か経営者のご夫人が欧州の列車で
行方不明となった事件があり。
当時よく報道されていました。

最近、ウォーキングがてらに前を通ったら
つい買ってしまいます。
自然な優しい味で何といっても安い。
こんな値段で今どきあるのかな?と思うほど。

良心的なお店です。

■ナダシンの餅 本店
神戸市灘区下河原通3-1-8
コメント