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コスタリカの魔女

2021-01-12 11:55:57 | コスタリカ
 コスタリカの昔話には魔女(bruja、ブルハ)も登場する。いろんな魔女がいるのだろうが、一番有名なのは“Ña Zárate”(ニャ・サラテ)のようである。
ña はラテンアメリカで呼びかけに使われる語で、「おかみさん、奥さん」という訳語が与えられている(小学館『西和中辞典』)。男性形は ño で、こちらには「だんな(様)」という訳語が当てられている。辞書にはこれ以上の詳しい説明はないが、ña は doña(既婚女性・未亡人の洗礼名の前につけられる敬称。男性形は don)の縮約形だと思われる。
 コスタリカの昔話には、これと関連して、ñor(ニョール)という姓の前につける男性用の敬称がでてくるが、この語は辞書には掲載されていない。文脈からすると、señor(セニョール)の縮約形としか思われない。
 ちなみに、筆者はこれらの敬称には全くなじみがない。
 さて、“Ña Zárate”(ニャ・サラテ)に戻ろう。サラテおばさんについての話しはいろんなバージョンがあるようだが、人種的には先住民としているものが大半らしい。
 住処は首都サン・ホセの郊外エスカス(Escazú)だったり、 Aserrí(アセリ)だったりするようだ。街中に住んでいるわけではなく、山中の大岩の洞穴に住んでいるようである。詳細はスペイン語版ウィキペディア“Bruja Zárate”に詳しい。La bruja Zárate, Doña Zárate, Ña Zárate, la Vieja Zárate, Mamá Zarate などと呼ばれている。
 以下に画像を一部紹介する。
    

 


 
 【住処の大岩】
 画像は多数あるので、“Bruja Zárate”の画像を参照されたい。

  
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