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スペイン語のタイトルのジャズの曲:Con Alma

2015-07-12 08:37:07 | スペイン語
 ディジー・ガレスピーのラテン・ジャズの曲、“Manteca”を先日、紹介したが、バラードの“Con Alma”もウェス・モンゴメリーをはじめ、多くのミュージシャンによってカバーされている。筆者が最初に耳にしたのはウェス・モンゴメリーのバージョンであった。
 “Con Alma”は“Manteca”と異なり、ディジー・ガレスピー単独の作曲である。“Manteca”のタイトルは作曲者の一人であるチャノ・ポソがつけたものと推測したが、“Con Alma”はどうであろうか。
 ガレスピーがスペイン語を知っていれば、自分でつけたとも思えるが、チャノ・ポソかだれかのラテン系のメンバーがつけたものかもしれない。
 さて、“Con Alma” の意味だが、英語に逐語訳すると“with soul” ということになる。
 alma は手元の辞書によると、「魂」、「精神」、「生命(力)、元気、活力」、「人」、「中心人物、主役」、「真髄、要(かなめ)」、「(毛玉などの)芯、核」などの意味がある。ボリビアでは「死体」の意味にもなるとか。
 “con el alma” とすると、「心底から」という意味になる。
 “con alma”と、定冠詞を取ると、「 元気、活力とともに」ということで、「一生懸命」、「元気よく」という意味になる。
 そうすると、“Con Alma” は文字どおりには「一生懸命」、「元気よく」だが、曲を聴いた感じでは、“Manteca”のほうがこのタイトルにふさわしい。バラード調で「一生懸命」、「元気よく」ではもうひとつピンとこない。
 ところで、セロニアス・モンクの“Misterioso”のタイトルはスペイン語ではなくて、実は同形・同義のイタリア語ではないかということを述べたが、この“Con Alma”も、そっくりそのままイタリア語としても通用するのである。
 そこで、イタリア語の音楽用語を調べてみたが、“con alma” は見あたらなかったが、“con anima”( 活き活きと、快活に/直訳:魂を持って)というのがあった。“con anima”はスペイン語では、tilde (アクセント記号)をつけて、“con ánima”となる。イタリア語の音楽用語の“con anima”がスペイン語の音楽用語では“con alma”になるのかどうかは、よくわからない(ご存知の方は教えてください)。
 いずれにせよ、alma も ánima も似たような意味ではある。手元の辞書によると、ánima は古語では alma と同義語であったが、現在では煉獄にいる「死者の霊」をもっぱら意味する、とのことである。  


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