ディズニー・ピクサー・アニメ「リメンバー・ミー」の原題は“Coco”で、これは個人名(主に女子名)“Socorro”の愛称だということは前回述べたが、有名化粧品ブランドのシャネルの創業者「ココ・シャネル」も「ココ」さんである。ウィキペディア「ココ・シャネル」によると、フルネームはガブリエル・ボヌール・「ココ」・シャネル(Gabrielle Bonheur "Coco" Chanel )。Bonheur は「幸せ」という意味である。“Coco”は愛称のようで、出生時には“Gabrielle Chasnel”の名前で登録されている。「シャネル」のつづりも違っている。
“Coco”という名前がどこから出てきたのかは、ウィキペディア「ココ・シャネル」から引用する。
彼女が「ココ(Coco)」という名前を得たのはこの頃である。彼女が夜にこのキャバレーで歌う時、しばしば歌った歌が「ココを見たのは誰?(Qui qu'a vu Coco ?)」であった。彼女はココというニックネームを父親から与えられたものだと言うのを好んだが、「ココ(Coco)」は彼女のレパートリーの曲「ココリコ(Ko Ko Ri Ko)」(「コケコッコー」の意)及び「Qui qu'a vu Coco ?」、または囲い者を暗喩するフランス語の単語「cocotte」から来ていると考えられている。
ということで、ココ・シャネルの「ココ」はスペイン語の普通名詞“coco”(ココナッツ)とも“Virgen del Socorro”に由来すると思われる個人名(主に女子名)“Socorro”の愛称“Coco”(“Socorro” の “co” を取り出して重ねたものだろう)とも関係なさそうである。
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