明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


円朝で最初に制作したのは掛け軸のような比率の画面に円朝がこちらを見ていて鬼火が3つ、というものだが、まだ合成などやっていない頃、泉鏡花でそんな画面の作品を考えたのを思い出した。そこで比率は円朝と同じにして、再び制作してみることにした。前回は月は本物を撮影して使ったが、今回は只丸い月にする。少し雲で煙っている感じもいいかもしれない。鏡花は96年か97年頃の作品だろう、鏡花はゲンかつぎに酉年生まれの向かい干支であるウサギの置物やなにやら集めていたが、それに似せたウサギを作って膝に乗せた。御丁寧に夜光塗料を塗ってある。しかしそれを制作中に富岡八幡の骨董市で鏡花旧蔵のウサギと同じ万古焼きのウサギを入手したので、それを代わりに膝に乗せるか、頭上の月に対応させるかしてみたい。いずれ着物美人でもいれば並べてみたいが、高野聖の一場面が制作できればもう良いかもしれない。いや円朝と鏡花はおそらく面識はあったろう。燭台はさんで並べてみるのもオツかもしれない。だったら柳田國男もいる。円朝で試みた手法に合う作品があれば、随時作品化していきたい . 『寒山拾得-描かれた風狂の祖師たち-』(栃木県立博物館)寒山拾得だらけを入手。この二人、髪はボサボサ、爪は伸び放題。なのにどれを髭は剃っている。何か理由があるのだろうか。 藤井聡太四段連勝記録ストップ。ホッとした中学生もいるだろう。私の母は高校野球見ていても、活躍する生徒がいると「お母さんはさぞ喜んでいるだろう」と涙ぐんでいた。こういう孝行息子の活躍に迷惑している中学生は全国に山ほどいるに違いないのである。

HP

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