水銀党本部執務室

冬月のブログです。水銀党本部の活動や、政治社会問題、日常の中で感じた事など様々なテーマで不定期に更新されております。

【ノーマッドに花束を】帰宅部活動記録第4話にローゼンメイデンが登場

2013-08-15 20:06:36 | Weblog

どうも、冬月です。
日本テレビで今期放送中のアニメ「帰宅部活動記録」第4話に、ローゼンメイデンのドールズが登場するパロディ場面があったのは、皆さんもうご存じでしょうか。
互いに同じ今期放送開始のアニメなのに何故パロディを、と不思議に思われるかもしれませんが、この「帰宅部活動記録」を制作しているのは、実はあのノーマッドなのです。

有限会社ノーマッドは、2004年から2006年にかけて放送された旧アニメ版ローゼンメイデン第一期、同第二期トロイメント、及び同特別編オーベルテューレの三作を制作してくれました。ノーマッドにとってもローゼンメイデンは、初めての元請制作となった、思い入れのある作品でしょう。
もう8年近く前のことですが、当時の感動は鮮明に思い出せます。あのアニメは素晴らしい出来でした。
水銀燈と真紅の確執を中心にしたシリアスな戦いと、一方でギャグ・萌えに満ちた日常のメリハリをきかせた、稀に見る秀逸なシリーズ構成。原作のキャラクターの魅力を活かしつつ、ドールズの戦う理由、内的な目的を深堀りした設定と、視聴者を感情移入させる展開・結末を用意した脚本。
その根底にあったのは、ローゼンメイデンという原作の魅力を映像化して伝えるにあたり、アニメから入った視聴者を大切にする「一期一会」の心でした。
結果、それまで無名の存在だったローゼンメイデンは一躍時代の寵児となり、ネット上でローゼンメイデンの話題を見ない日はありませんでした。
ローゼンメイデンは時のヒット作ハルヒ、らき☆すた、ひぐらし、なのは等と並び2000年代後半の覇権アニメと称されました。

あれから長い、アニメの業界ではあまりに長い年月が経ち、そして2013年、私達は新アニメ版ローゼンメイデンを視聴し、応援しています。
新アニメ版の制作を受けたのは、ご存じの通りノーマッドではなくスタジオディーンです。
私は業界の裏事情のようなものにそれほど詳しくはありません。疎い方です。しかし一般論として、自分が手がけてきた仕事を他の誰かにとられたら、内心あまり良い気分はしないものです。
しかしノーマッドはどうだったでしょうか。かつて自らが担当したローゼンメイデンが放送されるのと同じ今期の「帰宅部活動記録」において、かつて自らが請け負った作品へのエールともとれるパロディシーンを挿入してくれました。
私は、偶然この番組を見てパロディシーンに気付いた瞬間、軍艦の別れ際の敬礼、あるいは「航海ノ無事ヲ祈ル」の発火信号を連想し目頭が熱くなりました。ヤマト2199の見過ぎでしょうか(笑。

私達ローゼンメイデンファンは、かつて旧アニメ版制作陣が、人々を感動させる良きアニメを世に送り出さんと願い労苦を重ねた上に今日のローゼンメイデンがあることを、片時たりとも忘れるべきではありません。彼等が築いてくれた遺産の上に、私達は立っているのです。
新アニメ版の制作陣の皆さんも、「視聴者あってのアニメ」という当たり前のことを忘れず、謙虚な気持ちをもって制作に全力を尽くして頂きたい。

ありがとう、ノーマッド。

水銀党本部
冬月
http://www.mercuryparty.com/


最新の画像もっと見る

コメントを投稿