酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

田原元騎手の転落と菊花賞

2009-10-23 14:30:14 | 戯れ言
 現在、亀岡に帰省している。前稿終わりに中2日の更新は難しいと記したが、ウオーキング中にネットカフェの近くを通ったらムズムズしてきた。書きたいことは書いておくというブロガー魂が頭をもたげてきたからである。

 秋の深まりとともに野球のポストシーズンが佳境に入り、にわかファンも楽しませてくれる。メジャーも緊迫したゲームが続いているが、パ・リーグCS第2ステージ初戦(日本ハム対楽天)の大逆転に鳥肌が立った。

 俺の人生を野球に例えれば、辛うじてコールド負けを免れた終盤8回といったところか。大差をつけられたまま、無抵抗でゲームセットを迎えるのも癪な気がするが、才能も努力も気概も持ち合わせていない以上、詮方なきジ・エンドだ。

 ニュースで「競馬界の玉三郎」こと田原成貴の逮捕(何度目?)を知る。貴公子然とした容貌と勝負師としての決断で数々の大レースを制した。その騎手時代を野球に例えれば15対0で5回コールド勝ちで、調教師としても「田原軍団」としてもてはやされるなど、洋々たる未来が開けていた。

 俺がウインズに通っていた頃、競馬界を席巻していたのは「岡部グループ」だった。「競馬研究」のMトラックマンがマネジャーとして、岡部、柴田善、蛯名らトップジョッキーに馬を振り分ける。グループには序列があり、最も有力な馬に騎乗するのは岡部と決まっていた。

 「5番(岡部騎乗)が行ったら、3番(柴田善騎乗)は控えるよ」……。ウインズにたむろするおっさんたちは、ラインで推理する競輪のように、展開を予想していた。岡部グループの自信度を一番よくつかんでいたのはMトラックマンだから、俺は馬券的中のため「競馬研究」を毎週購入するようになる。

 岡部グループが主流なら、小島太―田原成貴―藤田伸二という優等生と程遠い面々がアウトサイダー人脈を形成する。藤田の思い切りの良さと決め打ちに、田原の影響を感じるのは俺だけだろうか。ちなみに非体育会の吉田豊が藤田の弟分といわれるのもわかるような気がする。

 俺が田原の変調に気付いたのは、調教師時代、春の天皇賞(たぶん)をNHKで解説した時だ。口八丁手八丁のイメージと異なり、アナウンサーの問いも無視して黙りこくるなどまともに解説できない。その後の転落の予兆を感じた。

 田原、ショーケン、長谷川和彦etc……。周囲と融和できずチャンスを逃す天才たちを見ると、自業自得の部分もあるにせよ残念でならない。彼らはまさに「イカルス失墜」を演じている。低空飛行の俺など、堕ちようもないのだけど……。

 さて、その田原がマヤノトップガンで制した菊花賞に、POG指名馬セイウンワンダーとアドマイヤメジャーの2頭が出走する。馬券は控えめに馬連とワイドで⑫⑰のみを買う予定だったが、田原直系の仕事人藤田が駆る⑱ブレイクランアウトを含めた3連複を買い足すことにした。

 セイウンとアドマイヤのいずれかが2着以内に来れば、そこそこの実入りになる。空手形を幾つも切ったが、結果はいかに……。



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