10月31日の天皇賞。信用していなかった女どもが2、3着。サンデーの饗宴に沈黙した。
そして先週の日曜日、将棋NHK杯で中井女流王将が佐藤棋聖を追い詰めていた。王将と棋聖……、同格と思うムキもあろうが、将棋界に真の意味で女性プロはいない。門戸は開放されているが、壁を突破できないからだ。女流棋界は普及の意味で連盟が設定した「別カテゴリー」である。仮に中井さんをプロへの最終関門、3段リーグに編入しても、勝ち抜いて4段(プロ)になるのは難しいと思う。失礼を承知で中井さんを競走馬にたとえるなら、5歳未勝利の牝馬である。一方の佐藤棋聖はG13勝の強豪古馬だ。勝負にならないはずが、中井有利に推移する。最終盤で佐藤棋聖が辛うじて逆転し、「事件未満」で終わった。
2週続けて日曜に女の強さを見せ付けられたが、女王杯は女の戦いである。俺とは無縁のお嬢さまが名を連ねているが、スイープトウショウの取捨がポイントだ。ゲート難で全9走中、出遅れ6回。一閃の稲妻のようにゴール前に飛んでくるが、秋華賞の疲れなどで切れ味が鈍る可能性もある。
展開面で注目するのはメイショウバトラーだ。名前が女の子らしくないせいなのか、牡馬混合戦では頑張るのに、牝馬限定だと力を発揮できない。人間でいうと、名門女子大ではわがままな同級生に委縮してしまうが、男子学生の輪に入るとシャキッと仕切るタイプかも。すんなり逃げればイジメを受けず、シンデレラになるチャンスもある。
好きな血統でいうと、ダンシングブレーヴ×テスコボーイのエリモピクシーだ。親類の子(スイープ)がもてはやされているが、今ごろ鏡を見ながら「ウチの方が別嬪さんや。姉ちゃん(エリモシック)もダンスパートナーに勝ったんやで」など静かに闘志を燃やしていることだろう。
アドマイヤは中1週が気になる。それなら、ダンスインザムードと好勝負しているヤマニンアラバスタを買いたい。さらに、無視できないのがペリエのエルノヴァ。この人が騎乗すると2~3馬身は馬の能力を上積みするというから恐ろしい。
今のところ、◎は⑭ピクシー、○は⑩メイショウ、▲に⑧アラバスタ、☆に⑰エルノヴァ。⑦スイープをどう絡めるか迷っている。
どうせ馬券は外すだろう。でも、言葉を失うような衝撃、戦慄を日曜午後に味わえたらよしとしよう。
バトラー、魅力ですね―。ここ数年、武豊騎手がきているので、そろそろあかんかなと思いはずして、グルーヴをマークできる後方の馬から狙おうかなと…。