カミーロは冷静に一体ずつスダロベに今度こそ決定打となる【完全浄化】を打ち込み、スダロベを倒した。
勝ったとは言え、両腕のアームベルト保持者は今のカミーロと互角近くの力を持っている。
だとすれば、これにレッグベルトを保持している者が現れるとカミーロでも勝つのは難しくなって来るという事でもある。
だが、後には引けない。
今勝てないのであれば、更に強くなっていけばいいだけだ。
カミーロはそう思っていた。
スダロベの浄化を確認したカミーロは再び、歩を進めるのだった。
連続して刺客を差し向けているという事はコーサンは焦っている――
そう、カミーロは感じていた。
早くコーサンを安心させてあげたい。
だが、安心させるという事は共に永遠に眠りにつくという事でもある。
愛の形は人それぞれではあるが、カミーロとコーサンの愛の形はこういう形でしか成就出来ないのだろうか?
悲しくも思える運命の時は近づいている。
カミーロは愛する女性と戦うために更に前に進むのだった。
続く。