「これは……」
「小さくて見えづらいけど№1、№2、№3だよ、この距離では見えないけど、後方には№0とエドワードも迫って来ていたんだよ」
「え……それじゃ」
「六体の【特別眷属】にエドワードが加わってしまったら、僕が君らに協力してもまず勝てない。撤退は絶対条件だったと思うけど?」
「そ、そんな……」
「エドワードは用心深い男だ。だから、迂闊には叩けない。【特別眷属】が一体も減っていないのはそのためだ。時には引くことも大事だ。エヴァーロードとリチュオル家の戦いはそんなに簡単には終わらない。ずっと長い間続いてきたんだから。少しずつ、戦力を削る事も必要なんだよ。焦っちゃダメだ。慎重に行ってくれないか。頼むから」