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西神ニュータウン 第55地点遺跡 訪問記 on 2017-5-13

2017年05月15日 04時43分12秒 | 神戸情報
西神ニュータウンは、52年前の昭和40年(1975)に神戸市総合基本計画の策定に伴い建設が開始

西神ニュータウンの中には下記の住宅団地と産業団地があります。

住宅団地:西神住宅団地・西神住宅第2団地(西神南ニュータウン)・神戸研究学園都市の3団地
産業団地:西神工業団地(西神インダストリアルパーク)・西神第2工業団地(神戸ハイテクパーク)
           ・神戸サイエンスパーク・神戸流通業務団地(神戸流通センター)の4団地


街開きは西神住宅団地が1982年、西神住宅第2団地が1993年、神戸研究学園都市が1985年である。

昭和45年(1970)には4月には都市計画地域内の埋蔵文化財が航空写真、地勢調査などから
調査され85地点で遺跡の存在の可能性が高いとの報告がありました。

西神ニュータウン内の遺跡の調査は昭和45年(1970)の第一次調査から平成7年(1995)まで25年間
実施されています。

2017年5月13日に西神ニュータウン 第55地点遺跡を訪問し写真を
撮ってきましたので紹介します。

第55地点遺跡の所在地
 神戸市西区春日台7丁目(本来の場所は復元古墳(春日56公園)の西方約200m)

Goo地図はこちら
 

 春日56公園になっています。本来の場所は復元古墳の西方約200m

西神ニュータウン 第55地点遺跡は標高60~80mの丘陵の上にあり明石川を眺望できる
丘陵の上にある遺跡で昭和60年(1985)の発掘調査の結果3基の古墳が検出されました。


上の写真は発掘当時の航空写真で2基の古墳があることが判ります。
B地区の発掘




上の2枚の写真は復元された西神ニュータウン内 第55号地点2号墳(復元)の遠景
本来の場所は復元古墳の西方約200mのところだそうです。


上の写真は現地説明板




上の写真はは復元された2号墳の埋葬施設

石室は地下に埋め込まれているそうです。

2号墳の基本情報

形式:円墳 直径約17m 高さ2.5m
造成時期:4~5世紀
埋葬施設:長さ3.1m 幅0.5mの割竹形木棺
棺内の遺物:袋状鉄斧(てっぷ)、鉄剣、ヤリガンナ状鉄器



上の写真は2号墳から出土した鉄製品

神戸市埋蔵文化財センター編 西神ニュータウン内の遺跡(平成18年(2006))によれば

1号墳は南北11.5m 東西13.4m 高さ1.3mの楕円形墳 
 須恵器杯、脚付短頚壺(きゃくつきたんけいこ)、甕などが出土 6世紀中頃に造成
 埋葬施設は木棺墓と推定

3号墳は南北16.5m、搭載13.5m 高さ1.5mの長方形墳
 ほとんど遺物はないが古墳時代中期のものと考えられます
 埋葬施設は木棺墓と推定


上の写真は西神ニュータウン 第55地点遺跡から出土の土器
(神戸市埋蔵文化財センターの展示)
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