忘れないために一年前のブログから・・・

2021-02-10 17:57:04 | 日記
町田宗鳳著『こころの中の五重塔』要録、要点は以下通り。最上の5階には「自我意識」(情報収集の意識)だ。情報とは外部から来るものだけではなく自分の身体に備わっている五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)の情報も含まれる。普通に「心」と言ったり「自分」と言ったりしている、それがこの意識を言う。その下の4階には「潜在意識」(情念の意識)。5階フロアよりも広く天井も高い構造になっている。われわれが心の中で、はっきり意識化されず、また言語化もされず、何となく感じていることや考えていることはみんなこの4階にある。5階の司令塔内で威張っている理性や知性といったものよりも、情念は人を動かす実力を持ち執念深い。3階は「個人無意識」(運命の意識)だ。大容量のパソコンが設置されていて、個人的に体験したことの全記憶(この世に生れ出た瞬間から死ぬまでの全出来事、並びに過去世の体験等のすべて)が保存されている。2階を占拠しているのは「普遍無意識」(闇の意識)だ。3階の大容量のパソコンよりも高性能のスーパーコンピューター装置のごとく個人をはるかに超えた先祖や民族の記憶のみならず太古の昔の出来事に至るまで、つぶさに記録されている。人類が集団的に幾度となく体験したはずの飢饉や疫病、災害、戦争のような否定的記憶も多く保存されている。「闇の意識」と呼ぶ所以だ。そして1階いちばん大事なフロア、人間性を離れた神性としての「光の意識」だ。美しく愛にあふれた記憶を選び出し、それを現実に投影してくれる。無意識から肯定的記憶を拾い上げる離れ業をやってくれるのがこの「光の意識」だ。わかりやすく説得力のある内容だ。ユング心理学がベースだと推察するが、大いに納得できる。きょうの楽しかったことは、○この仮説を再認識できたこと、○動画配信『ゴッドファーザー Ⅲ』(米1990年 マフィアのコルレオーネ・ ファミリーを描いた壮大なドラマの最終章)前作より16年を経て製作されたものだが面白いこと、○麻婆豆腐夕食、うまかったことだ。(10,000歩)