アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

根府川を通過するEF58から見えてくるもの

2020-10-23 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

忘れ去られた画像シリーズが続いている。デジカメが普及し、写真をデータとして保存しようなどと思わなければ、二度と見ることが無かった写真だろう。ある意味、それだけで新たな発見で、自分自身でシャッターを切り撮影した画像には間違いないから、嬉しいやら恥ずかしいやらで落ち着かない。鉄道写真の履歴とするなら、まあこんな画像を綴ることも許されるかな・・・

鉄道撮影に本気になって1年少々の時代。今感じる1年は、矢のよう過ぎ去ってしまうが、当時の1年は日進月歩。今とは密度が違っている。よくわからないが撮影が楽しくて仕方がなかった時代なのだ。1時間目ダイヤを片手に東海道ブルトレの撮影。定番の根府川に始発で来て立っている。手持ちフィルムも限られていたから、今のように無造作にシャッターは切れない。1コマ1コマ数えながら、綺麗に36枚撮り切るように考えながらの撮影だ。掲載写真は、根府川駅を通過する宗教臨。もちろん東京区のゴハチが牽いてくる。いつもの12系客車ではなく、一般型でやってきたから少し得した気分になったろう。それにしても、根府川駅も当時は随分広かったように感じる。手動のポイント逆転機が見えているが、上下線に側線があったようだ。また切通しに花壇がありツツジが満開の花をつけているのがわかる。ゴハチ154号機も当時は何も感じなかったが、今では不思議と懐かしい想いだ。

1976-05-05   6313ㇾ  EF58154    東海道本線:根府川にて