アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

遥か昔に感じる東海道を走ったEF64 1000

2024-03-27 09:00:00 | 鉄道写真(EL)
 今回のダイヤ改正で、かろうじて残ったEF65PFの四国運用だが、ちょっと前にも同じような思いをして、ダイヤ改正を迎えたことを思い出している。それは、愛知区に集中配置されていたEF64が関東には顔を見せなくなるのでは?というものだった。数年前のダイヤ改正でのことだが、噂は現実となりその日を境にどこか間の抜けた、張り合いのない時間になったことを今回の65PFの四国運用消滅?の噂とダブって感じたものだった。
 本来、山間部を重連で黙々と走る電機であろうEF64 1000なのだが、海沿いの大動脈を高速で走るロクヨンセンの姿は、かつてのゴハチからスイッチしたEF62の荷物列車を彷彿とさせていたことも多々あるシーンで感じたもの。特にお馴染みの早川ー根府川で、ロクヨン特有のブロア音を聞いた時には、場違いの感じがしたのである。そんな違和感ある光景も随分と遠くに行ってしまったと感じる今日この頃。今や国鉄型電機の代表格ともいえるEF64 1000、数を減らしながらも、最後の力走を見せているこの機関車を今後も見届けたいと思う。
 掲載写真は、東海道線の早川を往くEF64の貨物列車。朝上ってきて、関東での運用を熟し、午後の下り列車で中京へと還っていく運用だったと記憶している。
2014-03-23    3075     EF64 1028               早川-根府川

春に向かう高揚感~103系

2024-03-26 09:00:00 | 国鉄時代(カラー)
 桜の開花が遅れている。気象庁の発表からも修正があり、今日現在(3月26日)都内では確認できていないようだ。確かにここのところ、肌寒い日々が続き、冬に逆戻りした印象をもっていたが、いくら温暖化が進むとは言え、植物は気候に正直といったところだろう。
 アントンKの鉄道写真も終盤を迎えてはいるが、ここ数年は季節感のある画像も意識するようになっている。一番解かりやすいのが、春は梅、桜、菜の花など色とりどりの植物と被写体を絡めることに注視している。最も安直な撮影法だろうが、誰もがその画を見て春を印象づけることに一番近いと思えるからだ。ここでも長年撮影してきた自分流を取り入れて画像を構成できるよう日々精進しているのだが、現実はなかなか厳しく思うようにはいかない。
 今年は、桜前線とともに撮影計画を立て、今まで行きたかった撮影ポイントにも足を延ばしたく思っている。これも来月からのスケジュールによるが、今年はもう少し自分の時間を持ちたい。これも贅沢な話ではあるのだが・・・
 掲載写真は、国鉄時代の桜の名所、東中野の土手を往く中央線103系電車。月刊誌「鉄道ファン」に掲載された写真を見て、何度か行った時のものだ。当時は雑誌の写真を見て撮影地に出向くことが多かった。それほど情報が無かったとも言える。46年前の東中野。とんでもなく時間が過ぎてしまった。
 1978-04-09      103系      中央線:東中野にて


活躍の範囲が狭まったEF65PF

2024-03-23 17:00:00 | 鉄道写真(EL)
 年度末も目前に迫り、毎日時間に追われた日々を送っている。人間、自然と楽な方へと身体が慣れてしまい、制約が重なるとストレスに感じてしまいがち。まさに今のアントンKがそんな状態に陥っていて、趣味に時間を割けないでいる。ま、贅沢な話ではあるが、たとえ1日30分でも心を無心にできる時間を取れれば、どんなに有難い事か。アントンKにとって、その30分は線路端に佇むことであり、音楽に浸ることなのだ。朝練と称して年間通じて通っていた新鶴見界隈にも、ここ最近はご無沙汰になり、演奏会に至っては、今年まだ2回しか聴きにいけていないのだ。事前にチケットを用意しても、無駄することが多くなり、ここ最近ではそれが嫌で買えないでいる。
 しかし、新年度からアントンKも業務体系に変化がありそうで、もしかしたら今までより有効に時間を活かせるかもしれず、密かに期待しているところだ。
 さて、アッという間にダイヤ改正を迎え、新ダイヤが公開されたが、やはり国鉄型電機ファンにとっては、激痛の走る改正となってしまった。身近だったEF65PF型の運用激減は、近年稀に見る衰退化ではないか。かろうじて関西運用はキープされているが、これだって来年まで1年は安泰だとは言えないのではないか。何でもありのこの時代、ある日突然運用変更なんてことは、十分あり得るからで、本当に線路上から消える日が近いのかもしれない。今さら、とは思いながらも、最も気になってしまう案件だろう。
 掲載写真は、団体臨時列車を牽くEF65PF。今から20数年前の東北本線での撮影。当時は、まだEH500よりもEF65やEF66の方が主力で、勢力は現在とは真逆と言える。今では客車列車そのものが無くなり、団体臨時列車すら数えるほどになった鉄道事情。やはりレイルマンにとって、衰退化していることを否めない現状はとても悲しく感じる。
2001-03-16       9532      EF65 1113  ユーロライナー  蒲須坂付近


余命いくばくもない振り子電車~381系

2024-03-20 09:00:00 | 鉄道写真(EC)
 春のダイヤ改正を迎え、沿線各地が賑わいを見せているようだ。新たに生まれた列車を中心にニュースになっているようだが、その影でひっそりと消えていく列車、車輛たちも多い。
 その中の一つである、伯備線の特急電車381系も連日の賑わいをみせているようだが、今後ますますこの傾向が続くのだろう。どうかマナーを厳守した行動を励行してほしい。アントンKはというと、昔からどうもへそ曲がりのようで、ファンの集まるところには行かない傾向がある。6月で引退すると発表された381系も、自分の中では、381系と言えば特急「しなの」となり、特急「やくも」は、キハ181系の方がしっくりきてしまう年代なのだ。もちろん、沿線には何度か出向いたことがあるからで、久々に登場した国鉄色には多少興味が沸いていることも事実だ。
 この381系電車も、「しなの」から始まり「くろしお」や「北近畿」など使用実績があるが、振り子式電車として、山あいの連続カーブをスルスルと走り抜けていた中央西線こそベストマッチだと未だに思っている。
 掲載写真は、その中央西線をいく特急「しなの」381系電車。木曽路は山が深いと言われるが、列車と山の稜線をフレーミングするのに、いつも苦労していたことを画像から思い出している。速度を落とすことなく、振り子を効かせながら、車体を傾けてやってくる381系は、アントンKをいつも魅了していたのである。
1983-03-19         381系 しなの   中央西線:須原付近

貨物機PF~桜を待たずに消えていくのか!?

2024-03-13 20:00:00 | 鉄道写真(EL)
 あと数日で全国的な鉄道ダイヤ改正日を迎える。(3月16日)前出したように、その目玉は新幹線の延伸だろうが、毎年機関車ファンをヤキモキさせる時期でもあるわけで、次期シーズンは、どんな運用、運転になるのだろうと仲間内でも意見交換が盛んになるのである。
 アントンKの関心事は、やはりあれだけEF210という新型電機が増備され、今後どのくらい国鉄型電機が残存できるのかということ。場合によっては、日中に限らずEF65PFの運用は消滅するのではないか?とまで想像できてしまうのだ。いつの間にか、愛知に集中配置され、関東でも会えることが限られてきたEF64 1000番台の時のように、65PFもその日を境にフェードアウトしていくのだろうか、今とても気になっているのだ。車齢を考えると致し方ないとはいえ、昔から線路端にいる時、いつもそばにいた機関車の印象は今でも変わらないのである。
 掲載写真は、春うららの武蔵野線を往くEF65PFオイルトレイン。こんな情景にも国鉄電機はベストマッチしていた。
                      2022-04    武蔵野線