アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

春色のパレットに載せて・・

2019-05-30 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

今回の遠征には、撮影のテーマがいくつかあった。

その一つに春を感じることのできる画像の撮影。なかなかそうした想いにマッチしたポイントは見つかるものではないが、それぞれの撮影地点で自分なりに探ってみた。それまでアントンKが長年培ってきた撮影ノウハウを逸脱し、全く新しい気持ちでファインダーを覗き、列車に立ち向かうことを念頭に置きシャッターを切る。今の撮影機材をフルに使って、自分の想いを画面に閉じ込める。そんな気持ちで列車を待った。上空からピリピリとヒバリの声が届き、そよ風が新緑の木々をなびかせる。そのたびに感じる春の匂いがアントンKは好きだ。

そうこうしていると、通過時間が迫ってきたのか、遠方からDCの響きが聞こえ出した。普段は決して目立つことのないキハだが、ファインダーに飛び込んできた時の存在感はとても大きい。

いつもはSLの影に隠れて、ひっそりと走っているローカル列車だが、ちょっと視点を変えるだけでとても魅力的に感じてしまった。

2019-05    キハ48形      JR東日本/磐越西線:上野尻付近

 


話題の多かった広島のゴハチたち

2019-05-29 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

EF58がまだ現役時代、一番撮影がし辛かったのは、竜華区と広島区のゴハチたちだった。それはアントンKがずっと関東在住だったことに起因するが、逆に長岡区や高崎第二区のゴハチたちは、比較的早い時期から目に留まり、機番を気にしてからは撮影完了することも容易だったように思う。とは言っても、北のゴハチたちは、形態で言えば統一感があり、東海道スジのゴハチ達からするとバラエティには少し欠けてしまう印象だった。

そこへいくと、東海道本線をいくEF58達は、その台数もさることながらかなりのバラエティがあり撮影者を飽きさせなかった。特に関東への定期運用を持たなかった広島区のEF58は、晩年にはゴハチ末期を思わせるほどの改造車が続々と現れ、我々ファンを驚嘆させたのだ。パンタグラフのPS22化や、一体ヒサシ装着は、その代表格と言えるだろうか。まだ形態が綺麗な機番が多く存在していた時期ではあったが、16号機のように大窓機でありながら一体型ヒサシが装着されてしまうと、なかなか出会えない関東で、気ばかり焦ったものだった。

掲載写真は、山口線蒸機復活運転にかこつけて、山陽本線で広島区のゴハチを狙いに行った時のもの。この時には、荷37ㇾが広島区のゴハチ重連で運転されていて話題には事欠かず、仲間とともに動き回ったことが懐かしい。綺麗な原型小窓を保っていたEF588号機だったが、ご覧のように広島区の象徴でもある一体型ヒサシが付いている。この角度から見ると、案外悪くないと感じるのだが如何だろうか。海沿いの山陽線を爽快に走り抜けるゴハチは、細かい形態云々など吹き飛ぶほど、とても魅力的に見えた当時のことを思い出している。

1979-08-03  回9402ㇾ  EF588      山陽本線:富海付近にて


外れの日

2019-05-28 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

いつになく付きのない日。

渡ろうとした横断歩道が赤に変わり、いつも乗車する電車に間に合わない。いつもは並ぶことのないATM  も、今日に限って列が出来ている。確認事項で電話をすると、相手がたった今外出したと言われ、ドツボにハマる。些細なことに腹を立て、イライラが収まらない何もかもが逆行する日。年に何度かは遭遇するか?おそらく心に栄養が足りていないのだろう。

鉄道撮影でも、よくある運のない現象。ことごとく付きに見放される撮影も何度となく味わっているから、無念無想の精神も日常化してしまった。こういった気持ちを持つから、次へ進める気もしている。諦めなければ、何事にも終わりはないのだ。

運に見放された日の鉄道撮影。なぜ春真っただ中に竹倉に出向いたのか、記憶が飛んでいるが、曇天の空で、霊峰富士はお隠れの中、せめて104ㇾのEF58で運気を占ったが、見えてきたのは下から数えた方が早いバーサンことEF5883号機。こんな時に限って・・と恨めしく機体を目で追った遠い日。アントンKのリベンジは、まだ続いているのだ。

1979-05-25  104ㇾ  EF5883  銀河   東海道本線:三島-函南


春爛漫の美しい福島路を満喫

2019-05-27 19:00:00 | 鉄道写真(DL)

GW明けから諸々多忙となり、記述がおろそかに成りがちだ。日記のごとく気づいたことを書き記しておくはずが、現実的には間抜けとなってしまった。立ち上げからようやく3,000日が過ぎ、いよいよこれからという時に大いに反省している。

さてこの週末、以前から予定していた撮影旅行に後輩と出向いてきた。新潟~福島を中心に巡り、色々と盛りだくさんの内容で今はとても満足しているが、これも同行して頂いた後輩のおかげなのだ。アントンKのわがままにも嫌な顔一つせず、目一杯動き回り感謝の気持ちが溢れるが、同一の趣味人として長老であるアントンKは、彼に対し夢や希望を示せたかどうか、今更になっていささか心配になっている。お互い撮影したいという欲望がまだ継続するのなら、これからも同じような旅を続けていきたいのだが・・・

今回は、磐越西線と只見線の春色探訪、それに越後線、飯山線、信越本線をオプションにしたビックコースで巡り、2日間の走行距離は1,400キロオーバーとなっていた。言っても関東甲信越界隈のみだが、それで1,400キロ走行とは、いかに動き回っていることがお分かりになるだろうか。これもアントンKのみでは不可能なことであり、エネルギーの差を痛感している。

今回の画像はまた次回に譲ることにして、道中度々話題にした昔の写真を添付しておく。

かつては、各地から団臨と呼ばれる臨時列車が多数運転されていたが、今回行っていた磐越西線もその一つであり、観光地も点在していることから頻繁に運転があった。新潟の12系座敷を使用した団臨だが、この時は3両編成という変則的なもので、アウトカーブから撮影したと思われる。毛色の悪いデーテンに引かれ目的地を目指して通過していったが、この手の臨時列車はこれだけ時間の経過があるにも関わらず、不思議と情感が生まれない。こんな被写体があったという記録性のみで、実に表現が浅はかな写真に感じてしまう。やはりその土地の、ごく自然な鉄道風景もしっかり残しておくべきだった。時間が経つとともに気持ちも熟成されるのは、本当はこちらの方なのだから。今回とは季節が違うが、次回の再訪を思って掲載しておく。

1995-11-26   9226ㇾ  DE101705  12系座敷  JR東日本/磐越西線:上野尻付近

 

 

 


東海道本線を行く工事列車

2019-05-23 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

今月は、久しぶりに東海道線の本線を上る工事列車の設定があったので、楽しみにしていたのだが、何と日程を勘違いしてしまい撮らず仕舞い。ちょっと気持ちが落ち込んでいる。

工事列車とは、営業運転の終わった深夜帯に動くことが多く、夜明けが早まったこの時期には格好の獲物となるが、それでも設定時刻が以前よりもさらに早い時間帯となってしまい、走行撮影は難しくなっている。貨物線経由の列車は、1年中設定がありまだチャンスはあるとは思うが、本線走行となると、次回はいつになるのか?ちょっと不安になってしまう。こういったマニアックな列車は、多分に周りの友人たちの影響が大きいのだが、今となってはJR東日本の機関車がけん引する列車ということだけで珍しいと感じる時代なのだ。ましてこういったチキの貨車自体、いつまで使用されるのかも気になるところ。次回の機会は何とかものにしたい。

掲載写真は、少し前に撮影した東海道本線をいく工事列車。これだけのロンチキ編成でEF65PFの牽引なら、撮影してみたいポイントがある。もっとも時間帯が悪くさらに悪条件だろうがいつかチャレンジしてみたい。

2014-10-03  工9868ㇾ  EF651105    JR東日本/東海道本線:蒲田付近