アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ブルトレ末期まで活躍した 特急「あけぼの」~EF65PF

2023-12-20 08:30:00 | 国鉄時代(カラー)
激変が予想されるEF65PFの話題を続けていく。
 アントンKの場合、鉄道写真を開花したきっかけとなったのはEF57という電機だったが、当然のことのように、その後EF58、EF65と興味の幅は広がっていった。当時を思えば、許されるフィルムの枚数も限られ、来た列車全てにカメラを向けられていないが、なかなか日頃見ることが出来ない車両達には無我夢中でシャッターを切ったものだった。今回はそんな中から特急「あけぼの」をけん引するEF65PF。撮影当時は、この特急「あけぼの」は上野-秋田を2往復。もちろん福島から奥羽本線に入るルートで北東北を目指していた寝台特急だった。ご覧のように、当時はブルートレインといっても、機関車にヘッドマークは無く、他の特急急行の客レに混じってとても地味な存在だったが、唯一20系客車という輝きが特急列車を主張していたように思う。当時でも東海道ブルトレにはヘッドマークが装着されていたことからも、被写体として華が無い特急列車に映っていたことは事実だった。そんなブルトレ「あけぼの」も寝台特急として平成の最期まで走り続けてきた列車だったことは、今思っても喜ばしい。お若いファンの方々にもまだ記憶に新しく、時代を共有できる列車として存在していると思えるからだ。
 当時は宇都宮機関区に配置され、首都圏で活躍していたEF65PF型だったが、おそらく一番の花形運用がこの「あけぼの」だったのではないか。今さらながら、そんな想いで写真を眺めている。いつ来るかしれないEF57を待って待って、ここ西日暮里に夜明けから陣取っていた合間に現われた「あけぼの」。あれから半世紀経った今、またEF65PFのことが気になっている。
1976-04-25    1002     EF651030     あけぼの1号   西日暮里付近

EF65PF若かりし時代 

2023-12-16 09:00:00 | 国鉄時代(カラー)
 にわかに65PF型の注目度が上がってきているようだ。今年になってから、旅客会社、貨物機ともども現役引退機が現れてしまい、数を減らしているからだ。今までを振り返ってみても、EF65の活躍ピークはとうに過ぎ、最近では余生を送っているという雰囲気が醸し出されてきた。それは、いつの間にか、更新色が大部分になった65PFが国鉄色いわゆる特急色に戻されてから、かなり時間が経過したという現実でも容易に理解できるのである。
 アントンKはというと、我が人生とともに歩んできた機関車の一形式としての愛着は大いに沸いているが、だからといって熱い視線で撮影に奔走するといった気持ちは随分昔に無くなってしまった。思えば、東海道ブルトレに抜擢され走り出した時代、そして全国的にヘッドマークが復活し、特に65PFの「あけぼの」の復活に興奮した1985年が自分にとってのピークだったのかもしれない。来年のダイヤ改正でも大きく変わることが予想されるから、もう一度今の65PFに向き合ってみるのも良いかもしれない。
 掲載写真は、それまでの65P型からスイッチされ、ようやく東海道ブルトレけん引機として板に就いてきた65PFの晴れ姿。この後EF66にさらにバトンを渡してしまい、丸型「富士」から山型「富士」にヘッドマークも変化したからか、丸型「富士」マークも懐かしく感じてしまう。
1981-10-20      8列車 EF651100  「富士」  真鶴付近にて