アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

朝比奈が逝った遠い日

2021-12-29 16:00:00 | 音楽/芸術

今日は朝比奈隆没後20年に当たる日。訃報を聞き、その年の第九のチケットを握り締めながら、呆然としたことがついこの間のようだ。前年の2000年も、その前の1999年も大阪まで駆け付け、大フィルの第九を鑑賞し年越しすることが当時の慣例だったのに、流石に2001年は気力喪失し抜け殻状態だったことを思い出している。ある意味、自分の親父よりオヤジらしい朝比奈隆の言葉、生き方、そして溢れ出る音楽。いつも熱い想いを頂いていたことが、こうして20年経った今でもはっきりしているのだ。

今晩は、普段はあまり勿体なくて聴いていない、朝比奈の演奏を聴こうと思う。ブラームスやベートーヴェンも良いが、アントンKには、やはりブルックナーだ。いくつもある全集のうち、今日はブル3をチョイスして聴いている。この演奏は、90年代に録音された全集の中の第3だが、何といっても朝比奈が初めて第三稿で演奏していることでマニアには有名なもの。アントンKも、この時代新日本フィルで演奏された第3第三稿に連日足を運んだ思い出がある。今でこそ、この第3には数々の演奏録音が存在しているが、こうして改めて第三稿を鑑賞すると、やはり一番聴きやすく、すぐにまたリピートしたくなる思いに替わるのだ。楽曲の冒頭を聴けば、すぐに朝比奈隆と解る演奏内容で、20年経った今でも感動は変わることは無かった。おそらく技術的な側面は、現在の方が良いのかもしれないが、そんな表面的な内容など簡単に飛び越えてくる何かが、朝比奈演奏には存在している。時間をかけて追及していきたいものだ。

 


ブローニ版カメラ修業時代~EF15

2021-12-28 17:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

アントンKにとって思い出深いポイントで撮影した画像が出てきたので掲載しておく。

その当時の三鷹付近にあった模型屋さんに出入りしていた頃、沿線の中央線に珍しく木製ポールが残っていて、それを絡めて何度か撮影したことがあった。掲載画像の時代は、やっとの思いで手に入れた大判フィルムPENTAX67の練習で絶えず持ち歩いていた頃のもの。今にして思えば、とにかく癖の強いカメラで、そのカメラの特性を理解し使いこなそうといつも必死だったことが思い出される。滅多にカラーポジフィルムは使わず(使えず)、大部分がASA400のTRI-Xというフィルムを使っていたが、撮影条件が少しでも悪くなるとすぐに露出不足を起こし、失敗作の増産となってしまうのだ。レンズは単焦点だが暗く、高速シャッターをも使えず、とてもカメラ任せでは限界が低いと感じていたものだった。でも、今デジタルが主流となり、どんな撮影条件でも一応撮影できる時代にはなったが、アントンKの場合、一番そばに置いていて、絶えずシャッターを切り、多くの失敗を重ね、それでも1枚ずつ丁寧に撮影したカメラは、やはりこのPENTAX67であり、最も愛着があるカメラだと言い切れる。今でこそ持ち出す気持ちにはなれそうもないが、手にするたびに、数々なシーンが蘇りそうでワクワクしてしまうのである。今使っているデジカメより遥かに気持ちの籠もった精神の宿ったバケペン!これからも大事にしようと思う。

三鷹を出て、西へと加速してきた八王子区のEF15117号機。今見ると構図が曖昧でまだカメラを使いこなせていないことが判ってしまう。ここへ練習を兼ねて何度も足を運ぶ度に撮影した車両たちも今や存在しないのだから、時の流れの速さを痛感している。

1979-02-22   1461     EF15 117          中央線:三鷹-武蔵境


"国電”という名の愛車~103系

2021-12-27 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

旧い40年以上も前のネガカラー写真を取り出しては、PC上で何とかならないか試行錯誤が続いている。素人の当てずっぽ加工なので、二度と同じ画像は描けないのが情けないところ。まあ純粋な個人的懐古趣味からの思い出探しだから、こんなものかもしれない。

画像は、当時登場からさほど時間が経っていない103系増備車編成。豊田電車区に配置され、日中は颯爽に特別快速仕業に従事していたと思う。当時アントンKは、この103系がお気に入りで、追いかけこそしなかったが、見かけると必ずカメラを向けていたのである。まだ高運転台のATC準備車が入線前であり、ブタ目の前照灯も当時は異彩を放っていた。連写も出来ず、もちろんピントもマニュアルフォーカスで撮影したこの写真、101系電車に挟まれ抜きんでた103系電車がカッコよく、当時はお気に入りだったことを思い出している。思い返すと、ここ中央線には当時圧倒的に101系電車が多かったから、新車の103系電車はとても目立っていたようにも思える。鉄チャンでなければ、皆同じなんだろうけど・・・若き思い出の一コマでした。

1975-10-20    103系Tc103-236ほか10両編成 特快     中央線:荻窪付近


降雪の首都圏へ帰還するブルートレイン「みずほ」

2021-12-25 18:00:00 | 国鉄時代(カラー)

都内でも初雪が降ったとのニュースがあったクリスマス。昔からクリスマス寒波と言われ、ドカ雪を降らす気圧配置は珍しくないようだが、近年に比べると今年の冬は寒い予報が出ている。北海道や日本海側地域は軒並み降雪のようで、冬景色には心躍るが行き過ぎは心配になる。最近の気象は、どこか極端になり、夏の高温、台風の勢力や降雪量など想像を越えてくる。これも温暖化の影響らしいが、昔のように穏やかに四季を肌で感じられるような、そんな日常が戻ってきてほしい。

今年の冬は、都心での降雪は見られるだろうか。掲載写真は、雪景色の新子安を終着東京へ急ぐブルートレイン「みずほ」。かなり溶けてしまっているが、この年は東京でも何日も雪が降ったという記憶が残っている。14両編成の「みずほ」。やはり長編成は王者の風格が漂うのだ。

1984-02-01       6   特急「みずほ」      東海道本線:新子安にて


Happy Xmas「踊り子」~ EF58

2021-12-23 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

ケーキを囲んでプレゼント交換なんて歳でもないが、世間ではクリスマス一色な街並み。思えば色々なクリスマスが浮かんでくる。イブの夜、一目サンタクロースを拝もうと夜通し待った挙句、眠りに落ちてしまった幼少の思い出。あの頃が、一番クリスマスを楽しんでいたかも。

どちら様も、素敵なXmasを迎えられますように・・・

 

ここでは、クリスマス・イブに撮影した特急「踊り子」。クリスマスだから、機関車が茶色だろうと高をくくって出掛けた日。苦い思い出は今なお健在。被写体自体はとっくに過去帳入りなのにねっ!

1983-12-24  9023  EF58129    東海道本線:東神奈川付近