アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

東北線の原風景~485系「はつかり」

2020-10-14 19:00:36 | 国鉄時代(カラー)

昔から上野駅を「北の玄関口」と呼んでいたが、現在はこんな呼び方は残っているのだろうか。新幹線もかろうじて上野駅には停車するが、東京駅まで直通されて便利にはなったが、昔味わい感じたような、北へ向かうあの独特の雰囲気、耳をすませばお国言葉があちこちから聞こえてきそうな、情感のある趣は消え失せてしまった。

今回は前出よりさらに古く、東北新幹線の工事すら始まっていない時代の福島駅のスナップから掲載。アントンKの東北地方の駅のイメージは、この写真でわかる通り低いホームだった。客車列車の乗降は大変で、ステップから飛び降りるような感じで、最初は驚嘆した思い出がある。この時代、特急電車全盛時代にあたり、次々とやってくる列車を見ては、熱い視線を送っていたはず。東北津々浦々隈なく走破する特急列車を頼もしく思ったものだ。

写真は、青森行きの特急「はつかり1号」。上野から乗車して、ここ福島で降り立ち、発車していく後ろ姿を撮影したもの。ヤードには、当時の主ED71が退避して出発を待っている。またホームでワゴンから販売する売り子さんの姿も懐かしく思える。お弁当のお供のプラ容器に入ったお茶や、冷凍ミカンは絶滅してしまったのだろうか・・・こんな写真から、詰まらないことだが意外に重要な忘れかけた原風景が蘇ってくる。

1974-12-31  21M はつかり1号     東北本線:福島駅にて