
おはようございます
まずは医師国家試験の速報を・・・
医師国試、合格率90.6%
厚生労働省は3月28日、第102回医師国家試験の合格者を発表した。受験者数8,535人に対して7,733人が合格し、合格率は90.6%と前回の87.9%よりも2.7ポイント増加した。新卒者の合格率は94.4%で、7,519人が受験して7,101人が合格した。 第102回医師国家試験の合格率を男女別に見ると、女性の合格率が男性を上回る傾向は今年も同じで、女性94.1%に対して男性の合格率は88.5%。昨年は女性92.7%に対し、男性86.3%だった。
学校別に見ると、合格率が98%以上だったのは山形大学医学部(98.0%)、自治医科大学(99.1%)、順天堂大学医学部(98.9%)の3校。東京大学医学部は90.7%、慶応義塾大学医学部は95.7%、防衛医科大学校は94.9%だった。
一方、第101回歯科医師国家試験は受験者数3,295人に対して2,269人が合格したが、合格率は68.9%と前回の74.2%を大きく下回った。合格率を男女別に見ると、男性(66.1%)と女性(73.8%)の間に7.7ポイントの開きが見られた。 詳しくは、厚生労働省のホームページで
■ 第102回医師国家試験
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/03/h0328-5.html
■ 第101回歯科医師国家試験
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/03/h0327-1.html
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全体の合格率は高かったですが、100%の大学はありませんでしたね。まさに3年目のジンクスです。
さて・・・今日は朝の5時からこのように記事を作っております。
昨日、こっちの記事も書きたかったのですが酔っていたので止めました
記事はCBからです
死因究明にAi(画像病理診断)
日本医師会(日医、唐澤祥人会長)はこのほど、CT(コンピュータ断層撮影)などを利用した死因究明(Ai)に関する中間報告書を公表した。日医は昨年12月から解剖の補助的な診断方法として画像診断を活用する方法について検討しており、「今後『Aiを解剖の補助的診断方法として検討する』といった表現を第3次試案に盛り込むことが肝要である」と主張している。
「Ai」と呼ばれる死因究明の方法が注目されている。「Ai」とは、Autopsy(解剖)とImaging(画像)を合わせた新しい言葉で、「死亡時画像病理診断」と呼ばれている。 諸外国に比べて死体の解剖数が極めて低いわが国は「死因不明社会」とも言われ、犯罪の見逃しにつながっているとの指摘も多い。
警察庁のまとめによると、わが国の解剖率はわずか9.5%にすぎない。2007年に全国の警察が扱った死体は15万4,579体で、このうち解剖したのは1万4,725体だった(司法解剖5,901、行政解剖8,824)。
死体の多くは警察官が体の表面から見て「事件性」を判断し、医師が触診して死因を特定する。解剖を行って死因を特定することは極めて少ない。
一方、医療現場では「異状死」の警察への届け出義務(医師法21条)が問題となっており、診療行為に関連した死亡のうち、いかなる範囲の事案を届け出るべきかが不明確との声も多い。
医療事故の原因を調査する第三者機関の創設を柱とした死因究明の在り方を審議している厚生労働省の検討会でも、医療機関が医療安全調査委員会(仮称)に届け出るべき事案の範囲が最大の争点になっている。
同検討会では、「再発防止」という制度の目的を重視して届け出の範囲を広げる意見や、「死因究明」を重視して解剖ができる事案に限定する意見などが対立している。
■ 死因究明にAi
3月12日の同検討会で、木下勝之委員(日本医師会常任理事)は「死亡時の画像病理診断、エーアイとよく言っているが、こうした仕組みを入れた上で調査することを現実的に考えていただきたい」と強く求めた。
日医の中間報告書でも、「Aiを解剖前のステップとして組み込むことが可能であると考えられる。今後『Aiを解剖の補助的診断方法として検討する』といった表現を第3次試案に盛り込むことが肝要である」と主張している。
日医はまた、Aiを実施している千葉大学などを中心として「Aiセンター」を設立することを提案。千葉県医師会と密接な関係が構築されている「千葉大学モデル」を地方単位で3~4か所つくる案を示している。
また、幼児の死亡に関しては「全件Aiを義務化することから始め、大人にも拡大していく」としている。 このほか、Aiにかかる財源の問題にも触れ、「遺体を画像診断しても診療報酬としては算定されず、費用は医療機関の負担となる。このことは本来的ではない。今後、死亡時医学検索まで含めて医療費がかかるということを広く理解を求めていかなければならない。一方、死亡時医学検索は別の費用拠出を求めるべきと言う意見もある」として、財源について議論する必要性を指摘している。
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ついにAiに関して話が出てきました。個人的には大賛成です。死因究明をするのに、使えるものを使わないというのはおかしいと思いますし・・・監察医制度のある地域も含め解剖のみで死因究明をする事は不可能に近いと思っております
費用に関して最後の段落に書かれていますが、費用の問題が片付けば・・・・CTが世界一配備されている国ですので実行は十分可能です。
先日も友人が当直中に救急外来で診た患者が、病棟に上がる直前に心肺停止となり、死亡後「原因がわからないので、CTをとらせてほしい」といい、撮影したところTAAの破裂だったそうです。
その他にも「CT」をとるだけでわかる「死因」は多数あると考えられます。
特にTAA/AAA(大動脈瘤)などの破裂や脳出血など出血性疾患には強いだろう。
もっとも、「CT」だけではおのずと限界がありますし・・・先日も「代謝性疾患」による死亡や心筋梗塞はAiではわからないだろうというお話もありました。
しかし、Dataの保存、読影に関しても千葉にAiセンターを作るなら・・・Dataをそこへ送付して読んでもらってもよいわけで・・・。
一番現実的な方法ではないかと・・・そんな事を考えたりしています
このAutopsy Imaging(死亡時画像診断)に関して、なるほど必要かもしれないとお考えになられる方は応援のほうをよろしくお願いいたします