波打ち際の考察

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波屋山人

熟成した日本酒もわるくない

2008-12-05 23:33:58 | Weblog
今日の夕食は刺身がメイン。
新鮮な魚にはなぜか魅かれる。
長崎や北海道、三陸などの近海物。
天然のイサキ、メバル、チダイ。アジ、サンマ。
さっき三茶の西友で3パック買った。

ぼくは重金属をため込んでいそうな大型魚にはあまり興味がない。
アブラが多い養殖のカンパチやサーモンにも違和感がある。
おいしそうに見えたら買うけど。
天然ものの近海魚は、そのうち高級品になるのでは。

それから、豚肉と白菜を蒸した料理も食べた。
これは、先日彼女が来たときの料理の残り物。

一昨日、イクラ丼(もちろん筋子をぬるま湯でほぐすところから始まる)とか、モヤシのナムルとか、ベイビーリーフサラダとか、椎茸の肉詰め(挽肉にショウガと片栗粉を入れるのが小技)の夕食を作った残り物。

関係ないけど、先日60過ぎの全共闘世代の文学者と話をしていたら、連合赤軍に親しかった人にも関わらず、女性が料理するのは当然だろ、というようなことを言っていて驚いた。
全共闘世代は、意外にリベラリストは少ないのかもしれない。
無節操に転向するし、保身的なサラリーマンや公務員に安住したりするし。場当たり的。
女性に対する態度にも違和感がある。

ぼくは女性に料理を作ってもらったことはあまりない。
華やかな人も学者的な人も実家住まいの人も、みんなあんまり料理に興味はないようだったし。

ぼくも別に料理好きではないし、おいしい料理も作れない。
食べたいものをささっと作るだけ。
つたない手製料理に文句も言わず、さらっとたいらげてくれる女性に感謝する。

今日飲んだ日本酒は秋田の名酒「刈穂(かりほ)」。
丸い形をした青い一升入瓶の入った紙箱には「純米大吟醸刈穂」、
瓶には「純米大吟醸 刈穂 長期低温瓶囲い 秘蔵酒」と書いてある。
たしかこのお酒は蔵元で特別に作った上等なお酒で、ほとんど市場には流通していない。

定価は1万円以上したはず。
ぼくは安売りのときに買ったけど。

1升(1.8リットル)入ってたけど、1週間もたなかった。
おいしいから、ついつい毎日柳宗理デザインの日本酒グラスですいすい飲み進めてしまった。

通常、10年も経った熟成酒はこんなにフレッシュではない。
おいしい熟成酒は銀座数寄屋橋の良心的価格の日本酒バー「庫裏(くり)」で何種類か試すことができる。

昨年「日本吟醸酒協会」の企画物の吟醸バーに行ったとは、20年ものの日本酒を飲むことができた。
中国の紹興酒に似た熟成を感じて思わず笑ってしまったことを思い出す。

それにしても今回の刈穂はいいお酒だ。
秋田県大山市戸地の秋田清酒株式会社を尊敬する。
7年だか8年だか熟成させた大吟醸のお酒を、保存状態の悪いぼくの部屋で2年も寝かせてしまったけど、たいへんおいしくいただくことができた。
新鮮な日本酒に負けない、奥行きのある味わい。

熟成酒というとどうしても老ね香(ひねか)が気になるけど、刈穂の熟成酒は違和感なく、フレッシュさと奥行きの両方を感じさせる力強くエレガントなお酒だった。

元々の大吟醸酒としての力が強いせいもあるのだろうけど、非常に良質なお酒。
このようなおいしいお酒を飲ませていただいたことに、心から感謝。

おいしい刺身やお寿司にはやはりおいしい日本酒が似合う。
先日、ふらっと立ち寄った大森の「吟吟」で食べた絶品の生牡蠣(2種で780円)にも日本酒が合った。
吟吟には貴や陸奥八仙などおいしい日本酒が多い。

欧米の人はオイスターバーで白ワインかスパークリングワインでも飲んでるのかな。
ぜひ、フレッシュでコクもある日本酒も試してもらいたい。
ドライでコクのある白ワインやスパークリングワインも合うけど、いい日本酒もかなりフィットする。

ひそかに、ぼくはおいしい日本酒を応援している。
日本酒とは言えないような安くてまずいお酒を口にしている人に、ぜひおいしい本物のお酒を飲んでもらいたいと思っている。

新宿の「十徳」でも神楽坂の「福智屋」でも大森の「吟吟」でも歌舞伎町の「ぶんご商店」でもいいんだけど、質のいいおいしい日本酒を多くの人に飲んでほしいと願う。

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