先週土曜日の記事「『鳥獣戯画』展にチャレンジするべきか否か悩む」で、
大行列覚悟で土日に突撃するか、午後半休をとって繰り出すか、はたまた諦めるか、悩みます…
と書いたわけですが、一昨日、午後半休をとって、東京国立博物館(トーハク)に出撃しました。
鶯谷駅で京浜東北線(各駅停車)を降り、
北東側からトーハクに向かいました。
カラッとした好天の下、トーハクの庭園の木々の陰のおかげで、なんとも心地良い
そして、私が到着した16:00には特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」が開催されている平成館への入場待ちの行列は解消していました
とはいえ、館内はかなりの観客で賑わっていまして、甲巻は「150分待ち」だし、「待ち時間なし」とされている「乙巻」「丙巻」「丁巻」も展示ケースの前にはびっしりと観客が張り付いていて、完全に気後れしてしまいました。
やはり絵巻物の展示って、回転が悪いんですよねぇ~
壁には写真パネルが貼られて、遠目からも観ることができるようにはなっているのですが、すぐ近くに現物があるのに、写真パネルで我慢するのはなんとももったいないし…
一方、巻物から切り取られて、部分的に表装された「断簡」はしっかりと楽しむことができました
トーハク所蔵のこちらの断簡では、
カモフラージュした兵士のような変装が楽しいゾ
また、前期のみの展示で、私は写真パネルで観たこちらの断簡では、
ウサギと猿の競馬に興奮して、ガッツポーズをとるウサギ(右下です)に目が点…
このほか、小首をかしげた獅子が気に入りました(高山寺のサイトでご覧になれます)
記念撮影コーナーにレプリカが展示されていた「子犬」よりも、狛犬・獅子たち、とりわけ「小首をかしげた獅子」の方が私の好みです
でも、全体として、あまりグッとくるものがない展覧会でした
もっとも、展示品の内容の好き嫌いよりも、あまりの観客の多さに気分が萎えてしまったのかもしれません。
それでも、最後に「甲巻」を観るための列の最後尾に並びました。
「150分待ち」と知って並んだ私ですが(閉館時刻を過ぎても、それまでに列に並んでいれば甲巻を鑑賞できるとのこと)、やはり行列嫌いの私(こちらの記事をご参照方)、だんだんうんざりしてきました。
そして、係員さんの「ここから2時間半待ちです」の声にぷっつん…
「甲巻」を観るのを断念しました
そして向かったのは、平成館より一足早く閉館時刻が近づく本館。
こちらで書いた「鳥獣戯画模本」をもう一度観て、それで我慢しようという趣向です。
気持ちとは裏腹に、表慶館の青いドームと新緑がきれい
忸怩たる思いを抱えながら「鳥獣戯画模本」を鑑賞したあと、「そうだ 土日にはなかなか観られない(こちらの記事をご参照方)『三条宗近(名物 三日月宗近)』を観て帰ろう」と思い立ち、大階段を下りました。
そして、三条宗近(名物 三日月宗近)と間近にご対面
もう1枚
豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、徳川家に伝来した
という由緒正しきこの太刀、トーハクに寄贈した「渡邊誠一郎」さんなる方は、どういう人物なのでしょうか?(調べたけれど行き当たらず)
平日の夕方、それも閉館間際だというのに、この時も刀剣コーナーには「刀剣女子」が集っておりましたです。
今回の三条宗近(名物 三日月宗近)の展示は7月20日までとまだ余裕がありますが、「鳥獣戯画展」はこの土日でお終い。
「鳥獣戯画展」を観に行こうとされる際には、十分に心して、そして、たぁ~~~ぷりと時間に余裕を持たせてお出かけくださいませ
きょうも開館30分前の9:00の時点で、
約1,000人のお客様にお待ちいただいています。
ですって
私が「鳥獣戯画 甲巻」を生で拝見する機会はやってくるのでしょうか
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