新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

鳥獣戯画展に行ってきた、、、けれど…

2015-06-06 09:17:03 | 美術館・博物館・アート

先週土曜日の記事「『鳥獣戯画』展にチャレンジするべきか否か悩む」で、

大行列覚悟で土日突撃するか、午後半休をとって繰り出すか、はたまた諦めるか、悩みます…

と書いたわけですが、一昨日、午後半休をとって、東京国立博物館(トーハク)出撃しました。
鶯谷駅京浜東北線(各駅停車)を降り、

北東側からトーハクに向かいました。
カラッとした好天の下、トーハクの庭園の木々の陰のおかげで、なんとも心地良い
そして、私が到着した16:00には特別展「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」が開催されている平成館への入場待ちの行列は解消していました

とはいえ、館内はかなりの観客で賑わっていまして、甲巻「150分待ちだし、「待ち時間なし」とされている「乙巻」「丙巻」「丁巻」も展示ケースの前にはびっしりと観客が張り付いていて、完全に気後れしてしまいました。

やはり絵巻物の展示って、回転が悪いんですよねぇ~
壁には写真パネルが貼られて、遠目からも観ることができるようにはなっているのですが、すぐ近くに現物があるのに、写真パネルで我慢するのはなんとももったいないし…

一方、巻物から切り取られて、部分的に表装された「断簡」はしっかりと楽しむことができました

トーハク所蔵のこちらの断簡では、

カモフラージュした兵士のような変装が楽しいゾ
また、前期のみの展示で、私は写真パネルで観たこちらの断簡では、

ウサギと猿の競馬興奮して、ガッツポーズをとるウサギ(右下です)に目が点

このほか、小首をかしげた獅子が気に入りました高山寺のサイトでご覧になれます)
記念撮影コーナーレプリカが展示されていた「子犬」よりも、狛犬・獅子たち、とりわけ「小首をかしげた獅子」の方が私の好みです

でも、全体として、あまりグッとくるものがない展覧会でした

もっとも、展示品の内容の好き嫌いよりも、あまりの観客の多さ気分が萎えてしまったのかもしれません。

それでも、最後に「甲巻」を観るための列の最後尾に並びました。
「150分待ち」と知って並んだ私ですが(閉館時刻を過ぎても、それまでに列に並んでいれば甲巻を鑑賞できるとのこと)、やはり行列嫌いの私(こちらの記事をご参照方)、だんだんうんざりしてきました。

そして、係員さんの「ここから2時間半待ちです」の声にぷっつん

甲巻」を観るのを断念しました

そして向かったのは、平成館より一足早く閉館時刻が近づく本館
こちらで書いた「鳥獣戯画模本」をもう一度観て、それで我慢しようという趣向です。

気持ちとは裏腹に、表慶館青いドーム新緑がきれい

忸怩たる思いを抱えながら「鳥獣戯画模本」を鑑賞したあと、「そうだ 土日にはなかなか観られない(こちらの記事をご参照方)『三条宗近(名物 三日月宗近)』を観て帰ろう」と思い立ち、大階段を下りました。

そして、三条宗近(名物 三日月宗近)間近ご対面

もう1枚

豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、徳川家に伝来した

という由緒正しきこの太刀トーハクに寄贈した「渡邊誠一郎」さんなる方は、どういう人物なのでしょうか?(調べたけれど行き当たらず)

平日の夕方、それも閉館間際だというのに、この時も刀剣コーナーには「刀剣女子」が集っておりましたです。

今回の三条宗近(名物 三日月宗近)の展示は7月20日までとまだ余裕がありますが、「鳥獣戯画展」この土日でお終い
「鳥獣戯画展」を観に行こうとされる際には、十分に心して、そして、たぁ~~~ぷりと時間に余裕を持たせてお出かけくださいませ

きょうも開館30分前9:00の時点で、

1,000人のお客様にお待ちいただいています。

ですって

私が「鳥獣戯画 甲巻」で拝見する機会はやってくるのでしょうか

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