「肌寒かった関西旅行記(その13・奈良編⑧ほか)」のつづきは、関西旅行3日目、京都編の始まりです。
この日も朝から良い天気 (但し、やはり肌寒い…
)
ホテルで朝食
を摂ったのち、そそくさとチェックアウト
して、一路京都へ
そして、9:00ちょい過ぎには京都に到着しました。
京都旅行で何が大変かって、私はハイシーズンの手頃なお値段
の宿探しと京都駅でのコインロッカー
の確保だと思っています。
何度、空きロッカーを探して広い京都駅構内を彷徨ったことか…
そんなことから、私はできる限り京都駅に近いホテルを予約して、京都に着くなりホテル
に荷物を預けることにしています。
今回もその手を使いまして、ホテルに荷物を預けて、身軽になって歩き出したのは、まだ9:40のことでした。
おっと、こちら
の写真は、身軽になった私が晴れ晴れとした気分で京都駅前を歩き出した心象風景(?)で、京都タワーホテルを予約していたわけではありません
さて、この日の旅程は、「関西旅行3日目のダイジェスト」に書いたとおり、「ひたすら『歩く & 観る
』の一日」でした。
最初に向かったのは京都国立博物館(京博)だったのですが、始めから歩いて行く気があったわけではなく、一応、駅前のバス
乗り場の様子を見ると、名だたる名勝地方面に向かうバス停は、どの路線にも長蛇の列
これでは何分待ったらバス
に乗れるか判らないし、満員バス
に押し込められて渋滞
した道をタラタラ進むのも耐えがたい
ものがあります。
そんなわけで、結局、京博まで歩くことにしました。
バスに比べてそれほど余計に時間がかかるわけではありませんでしたし、鴨川の水が思いのほかきれい(清流と言っても良いほどかも)だということを目の当たりにできたのは収穫でした
そして、京都駅前から歩き始めて約20分で、京博(正門)前に到着
京博では平常展示館が建て替え工事中だということは知っていましたが、正門が閉鎖されているとは知りませんでした
気を取り直して京博の構内へ入場
京博にやって来るのは約10年ぶりです
こちらで、
振り返ってみれば私、8年前、THE TOUR OF MISIA 2004 MARS and ROSESで大阪遠征した時、京都国立博物館(京博)で「アート オブ スター・ウォーズ EPISODE 4・5・6」展を観ておりまして、
と書いたとき以来のことですから、ホント、久しぶりです。
せっかくですから、館内に入る前に、前庭を散策してみました。
上の写真に、ちらりとロダンの「考える人」が写っていますが、京博の前には様々な野外展示があって、これだけでもかなり楽しめました。
まずは、京博からほど近い(という)東山区渋谷通東大路東入ルの路地裏にあったという石塔2基。
鎌倉時代に造られた「十三重石塔」だそうで、この2基の塔が造られた経緯は明らかになっていない由。
なんだか日本離れした造形ですなぁ。
「日本離れした造形」といえば、こちらなんか、ストーンヘンジの一部っぽい感じです。
実はこれ、五条大橋の橋脚と橋桁(桃山時代)
そういえば、歌川廣重の東海道五十三次の「京師 三条大橋」では、三条大橋が木造に描かれているのですが、三条大橋も五条大橋同様、石造りの橋脚と橋桁だったそうです。
廣重、痛恨のミス
ミスに気づいた廣重は、後に描いた「五十三次名所図会」では、石造りに修正したのだそうな
さぞかし青くなったんでしょうなぁ、廣重さん
次はこちら
巨大な鉄の輪、これは方広寺大仏殿に使われた鉄輪とのこと。
大仏殿つながりで、こんなのもありました。
奈良・東大寺大仏殿の前に据えられる金銅製燈籠の実物大複製・天平勝宝4年の大仏開眼にあたり造立されたものと考えられている。羽目板の音声菩薩(おんじょうぼさつ)や扉の獅子など、天平時代レリーフの白眉として名高い。本品は、当時の鋳造品と同様に、ヒ素など不純物を含む素銅を用いて鋳造製作したものである。
だそうです。
晴天、満開のツツジとも相俟って、前庭の散策だけでも来た甲斐があったというものです。
ソメイヨシノのサクランボも見られたし