「桜が満開!(その1)」のつづきなんですが、昨日の東京国立博物館(東博)は、「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡」に尽きる気がしてなりません。
それでも、そこは東博ですから、「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡」以外にも見どころ満載でした。
今回も目を惹いたのは、お侍さんの持ち物系。
まずはこちらの「鐔(つば)」。
桜が満開のこちらの鐔は、19世紀の「桜花文鐔(谷清兵衛・作)」と、見たまんまデス。
どんなお侍さんがこんなかわいらしい鐔をつけた刀を身につけていたのでしょうかねぇ…
一方で、こちらは対称的に渋い
16世紀の作者不明の「梅花透(すかし)鐔」です。
無骨なんだけれども風流を心得たお侍さんが使っていたような気がします。
そして、こちらの鐔は思わず食べたくなってしまいます
「山城國西陣住 埋忠七左」の銘のある17世紀の「芹図鐔」。これまた見たまんまですな。
でも、凄く良い(好きな)作品だと思います
芹の長ぁ~い根が印象的で、秋田県人の私としては、きりたんぽを食べたくなってしまいました
ここまで来たら、もう一丁
「城州西陣住正阿弥 市郎兵衛正徳作」の銘のある「酢漿(かたばみ)紋透鐔」、18世紀の作品です。
「片喰(かたばみ)」を紋所にしているお侍さんが使っていたのでしょうな、きっと。
このブログでは、東博で拝見した刀の装飾品(鐔のほか、目貫とか小柄とか笄とか…)を何度も紹介してきましたが、かつては勝手に「おしゃれなんかに目もくれない」イメージを持っていた「日本男児」が、こんなにもおしゃれだったんだと、改めて思い入りました。
お侍さんついでに(失礼かも…)、特集陳列「博物館の創始者・蜷川式胤の文化財保護」で拝見した「本圀寺・加藤清正像(模本)」に注目しましょう。
うまく撮れていなくて申しわけないのですが、注目したのは、清正公が着用している裃(かみしも)に描かれた紋
拡大すると(ますますボケボケ…)、
桔梗紋の左側に、なにやら乾電池のような長方形のものが描かれています。
もしかして、これが去年のゴールデンウィーク以降、私が探し求めていた(こちらの記事をご参照方)「折墨紋」なのでしょうか
でも、この写真ではよく判りません…
引き続き「折墨紋」に関する情報をお待ちしておりますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
つづき:2012/04/14 桜が満開!(完結編)
その後:2013/01/20 ついに「折墨紋」の画像を発見!